ASEANは引き続き最優先の戦略軸
ベトナム外務省のダン・ホアン・ザン副大臣は、レ・ミン・フン首相が第48回ASEAN首脳会議に出席することについて、ASEANがベトナム外交における最重要の戦略的優先事項であることを改めて強調した。
首相初出席、対外方針の象徴的機会
今回の会議出席は、首相にとって就任後初の外遊であり、ASEAN首脳会議への初参加でもある。こうした点からも、本訪問は象徴的な意味合いを持つとされる。
ザン副大臣は、今回の参加がASEAN共同体構築への強いコミットメントを示すものであり、「主体的・積極的・責任ある姿勢で実質的かつ効果的に貢献する」というベトナムの方針を明確にするものだと述べた。
平和・安定と地域の結束強化を重視
今回の訪問の主眼は、ASEAN各国とともに以下の目標を推進することである。
・地域の平和と安定の維持
・ASEANの結束と中心性の強化
・新たな課題への対応能力の向上
・持続可能な発展の促進
また、ASEAN各国との二国間関係の強化も重要な柱とされる。
重点分野:2045ビジョンと安全保障課題
ベトナムは今回、以下の優先事項に注力する方針である。
① ASEANビジョン2045の推進
「ASEAN共同体ビジョン2045」に基づき、自立性・革新性・市民中心のASEAN構築を目指す。
② 国際法と多国間主義の重視
法の支配を基盤に、域内連携を強化しつつ、対外関係も深化させる。
③ エネルギー・食料・市民保護
エネルギー安全保障、食料安全保障、在外市民保護といった緊急課題への対応力を強化する。
首脳会談で信頼関係を強化へ
フン首相は会議期間中、ASEAN各国首脳との個別会談も予定しており、政治的信頼の強化と実務的な協力の深化を図る。
これらは、首相にとって就任後初となるASEAN首脳との直接対話の機会となる。
ASEANの新たな発展段階へ
今回の首脳会議は、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領が議長を務め、「共に未来を切り拓く」をテーマに開催される。
2026年は、ASEANが2015〜2025年の共同体構築を経て、新たな発展段階へ移行する節目の年でもある。
地域の戦略的価値を再確認
会議では、ASEAN加盟国首脳が地域および国際情勢について包括的に議論し、今後の戦略的方向性を共有する。
ザン副大臣は、「本会議はASEANの結束と自立性を強化し、その戦略的価値を再確認する重要な機会となる」と強調した。
ASEANは今後も、平和・安定・持続可能な発展を支える中核的枠組みとして、その役割を一層強めていく見通しである。



















