2023年1月の国内外の観光客数が大幅に増加した。
1月31日に観光総局が公表したデータによると、1月の国内旅行者数は延べ1300万人に達し、昨年同時期と比べて1.6倍に増加した。このうち450万人は、宿泊を伴う旅行者だった。この数字は、2018年に観光総局が毎月の旅行者数統計データを公表するようになって以降で最も高い数字となっている。
2023年1月の海外からの旅行者数も87万人以上となり、前月から23.2%増加した。ベトナムへの旅行者が多かったのは、韓国(約25万9000人)、アメリカ(約7万8000人)、タイ(約5万5000人)、オーストラリア(約4万4000人)、日本(約3万4000人)などとなっている。海外からの訪問者が最も多かったのは空路の約80万人で、陸路の入国者は約6万5000人、海路は約5600人となっている。
この数字は、2020年3月の新型コロナ感染拡大以降では、単月で最も高い数字となっている。しかし、コロナ前と比べた場合は、まだ低い水準に留まっている。コロナ前の2020年1月には、約200万人の旅行者が海外から訪れていた。
コロナ前の主要なマーケットであった中国とロシアの状況が2019年の状況まで回復しておらず、観光業界は依然として困難な状況にある。観光総局の統計によると、2023年1月の中国とロシアからの旅行者数は約4万7000人と約1万2000人で、2019年の約66万人と3万6000人から大幅に減少している。
1月の観光収入は46兆VND(約2550億円)に達したが、それでも2023年の月間平均観光収入目標である54兆VND(約2990億円)を下回っている。
今回の旧正月の旅行状況についてVietravelのフイン・ファン・フーン・ホアン副社長は、力強い回復を見せたと評価する。しかし、回復の原動力は依然として国内需要に依存している。ホアン副社長は、国内旅行市場は、今後さらに成長が予測されると指摘する。国内線のフライト本数が増加し、国内の旅行業者が回復してきたことで新たな観光商品が続々と登場していることが理由だ。
一方で、海外市場は、政治状況や経済停滞の影響によって見通しが難しくなっている。2023年のベトナムの観光業界の海外旅行者受け入れ目標は800万人で、これはコロナ前の45%に相当する。
「2023年は、観光業界全体にとっても各企業にとってもメリットとデメリットが複雑に絡み合い、予測が困難になっています。」とホアン副社長は述べた。
出典:31/01/2022 VNEXPRESS
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