ベトナムの採用面接は日本と異なり、性善説だけでは通用しません。優れた人材の採用には多くの工数を要しますが、いくつか重要なポイントに絞ってお伝えします。
まず、履歴書の確認。事前に調べることは難しいので、面接で「職歴」や「直近収入」あたりをチェック。職務経歴が詳しすぎたり、必要以上に多岐に渡る記述は、どこかのWebサイトからコピーした場合が多いです。プロジェクトに参加しているなら、人数、期間、困難だった点など掘り下げた質問をしていきましょう。
一方、学歴や資格などは証明書の提出が求められると嘘がバレますので、多くの人はここで下駄を履くことはしません。
応募者が返答する際の体の動きにも注意。自信や誠実さを示すポジティブなジェスチャーや、不安や隠し事を示すネガティブなサインなど、表情、姿勢、目の動きなどから本人なりのロジックを読み取ることができます。
マナーやコミュニケーションスタイルも採用のポイントです。礼儀正しさ、適切な言葉遣い、面接官への尊重、他の面接参加者との関係性など、社交性やチームへの適応能力が伝わります。なぜか渡した名刺で遊ぶ人が多いのですが、信頼できる方に出会ったことはありません……。
最後に、面接の終盤には質問や疑問点を聞く機会を与えましょう。真剣に面接に臨む人材は企業や仕事に真摯な興味を持っており、質問の仕方や内容からも意欲が受け取れます。自分が仕事にアサインされた時をイメージをしながらさらに突っ込んだ職務内容を質問をしてくる人であれば、「買い」です。