前号では、サーバー資源の枯渇について説明をしました。今回は、枯渇を防ぐためのお掃除方法です。
一般的にメールサーバーは、宛先不明のメールをサーバー内のシステムアカウント(Postmaster)に受信しています。これは「User Unknown」(宛先がありません)のメールを返すことで、存在しているメールアカウントを秘匿する目的があります。
一方で、システムアカウントには多数のメールが届きますが、誰も受信しないとたまり続ける一方です。不要なメールが大半と思いますので削除しましょう。サーバーによっては「宛先不明メールは自動削除」という設定オプションもあります。
弊社では契約ディスク容量10GBで使用率9割になると、注意喚起のメールをお送りしますが、きちんとお掃除していただくと半分は減ります。これはメールをIMAP(サーバーに残す)で運用されていない場合になります。
また、Webサイトを公開されている場合、リニューアル前のデータがそのまま保管されているケースが散見されます。「うまくいかなかった時のために取っておいて後で消そう…」がそのまま今日に至っているケースです。
古いデータなので内容も古いでしょうし、過去のカタログや価格表のPDFなどがそのまま残っているケースも。Googleなどの検索エンジンはサイト内を全部クロールしますので、検索結果でそれらの情報が表示されると都合が悪い場合もあります。FTP接続し、不要なファイル類は削除しましょう。
不要なシステムメールやWebサイトの古いデータの削除方法は、契約サーバーごとに異なります。手順をご確認ください。
著者紹介:安藤究真 Kyuma Ando
サーバー一筋23年。2000年に株式会社チロロネットを創業してレンタルサーバーサービスの提供を開始。2015年にチロロネットベトナムを設立。2018年からはベトナムでもサーバー・クラウドサービスを提供している。
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