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早わかり!ベトナム法律事情 Vol.60
公共の場で喫煙することは禁止?
既に施行された喫煙被害防止法

長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィス Duong Thi Huynh Chi

―― ベトナムのデパートで買い物をしたとき、喫煙している人はほとんど見かけませんでしたが、ベトナムでも法律上、喫煙は規制されているのでしょうか?

チー 喫煙被害防止法では、一定の場所での喫煙は一切禁止されています。具体的には、①健康施設、教育施設、子供向けの保育・育成・娯楽の施設、および爆発の危険性が高い施設では、屋内外の喫煙は禁止、②職場、デパートや映画館等の公共の場では屋内の喫煙は禁止、また、③公共交通手機関(自動車、飛行機、電車)内も喫煙は禁止です。

―― これに違反した場合、罰金が科されるということでしょうか?

チー はい。禁煙とされる場所で喫煙した場合、50万VND(約3000円)までの罰金が科される可能性があります。特に航空機内での喫煙の場合は、500万VND(約3万円)までの罰金が科される可能性があります。

 また、禁煙とされる場所・施設の管理者は、喫煙する者に対して喫煙を止め、その場所・施設を去るよう求めたり、サービス等の提供を拒否することが法律上認められています。

―― 罰則もあるのですね。禁煙とされる場所でも、一定の条件の下で例外的に喫煙が許容される場所はないのでしょうか?

チー あります。禁煙とされている場所のうち、空港、カラオケ店舗、バー、ホテル等では、防火設備を備える等の一定の条件を満たし、喫煙室を設けているときは、その喫煙室では喫煙することはできます。

 喫煙被害防止法の施行は2013年5月1日です。「今年8月から公共の場所での喫煙が禁止」と報道したメディアがありますが、実は10年も前から禁止されていたのです。

Duong Thi Huynh Chi ユオン・ティ・フィン・チー
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィス、パラリーガル。2018年ホーチミン市法科大学卒業。現在は法令リサーチ等弁護士の業務のサポートを行う。