ベトナム財務省統計局が発表した2025年1~7月の外国直接投資(FDI)統計によると、同期間に認可・登録された外国投資額は380億USDを超え、前年同期比58%増となった。なかでも新規登録投資額は前年の2倍以上に拡大し、過去最高を更新した。実際に投資された資金(実行額)も過去5年間で最高水準となり、ベトナム経済への投資意欲の高さを示す結果となった。
新規投資額は2倍超に拡大
1~7月に新たに認可されたFDI案件は2,429件で、前年同期比7.8%増となった。
一方、新規登録投資額は約210億5,000万USDとなり、前年同期比109.7%増と大幅に拡大した。案件数の増加幅を大きく上回る伸びとなっており、大型プロジェクトの増加によって1件当たりの投資規模が大きく拡大したことがうかがえる。
このほか、既存案件の増資は約104億3,000万USD(4.4%増)、外国企業による出資・株式取得は約65億8,000万USD(61.6%増)となった。
製造業が全体の約半分を占める
業種別では、加工・製造業への投資が約186億8,000万USDと全体の約49%を占め、引き続き最大の投資先となった。
これに続き、
- 不動産業:約56億5,000万USD
- 電力・ガス・水道事業:約32億8,000万USD
- 情報通信業:約31億8,000万USD
- 専門・科学技術サービス:約30億USD
となり、製造業を中心にインフラや先端産業への投資も拡大している。
実行額も過去5年間で最高
実際に投資されたFDI実行額は約152億USDとなり、前年同期比11.8%増加した。
これは過去5年間の1~7月としては最高額となる。
実行額の内訳では、加工・製造業が約125億5,000万USDと全体の82.6%を占め、不動産業が約11億USD、電力・ガス・水道関連が約5億4,900万USDで続いた。
財務省は、新規投資案件の急増が全体の投資拡大をけん引しており、登録額だけでなく実際の投資も着実に増加していると分析している。
シンガポールが最大の投資国 ホーチミン市が投資受入額トップ
国・地域別では、シンガポールが約103億9,000万USDで全体の27.3%を占め、最大の投資元となった。
以下、
- 韓国:約82億3,000万USD
- 香港:約49億1,000万USD
- 中国:約36億9,000万USD
- マレーシア:約30億4,000万USD
の順となった。
地域別では、ホーチミン市が約103億4,000万USDで全国首位となり、全体の約27.2%を占めた。
これに、
- タイグエン省:約80億7,000万USD
- ハノイ市:約36億2,000万USD
- バクニン省:約32億3,000万USD
- ゲアン省:約23億8,000万USD
が続き、大規模工業団地や大型プロジェクトを抱える地域への投資集中が続いている。
ベトナム企業の海外投資も4.5倍に拡大
一方で、ベトナム企業による海外直接投資も大幅に増加した。
1~7月の海外投資額は約23億6,000万USDとなり、前年同期の4.5倍に拡大した。新規認可案件は106件、投資額は約11億7,000万USDとなり、追加投資も約11億9,000万USDに達した。
投資先分野は、インフラ、物流、エネルギーを中心としており、ベトナム企業の海外展開も新たな成長局面に入っている。



















