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早わかり!ベトナム法律事情 Vol.70
勝手にクラクションを鳴らしていいの?
ベトナムの道路交通に関する法令

長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィス Duong Thi Huynh Chi

―― 初めてホーチミン市に来る際には、ベトナムの交通に関する記事等も読みましたが、実際に到着するとその交通事情に驚きました。車やバイクが非常に多いし、特に人々が頻繁にクラクションを鳴らすので、頭が痛くなるほどうるさかったです。

チー そうですね。ホーチミン市ではバス等の公共交通手段は使いづらいですし、都市鉄道メトロ1号線が現在も建設中のため、車やバイク等を個人の交通手段として利用する人が多いです。そのため、ラッシュアワーに渋滞が多く発生し、前の車両を早く移動させようとクラクションを鳴らすことが多いです。

―― ただ、渋滞がない時にも、勝手にクラクションを繰り返し鳴らす人がいる印象です。ベトナムの法律では、クラクションに対する規制を定めていないのでしょうか。

チー 定めています。ベトナムの道路交通法では、任務中の救急車等の所定の優先車両を除き、クラクションを繰り返し鳴らす行為や、午後10時~午前5時に鳴らす行為が禁止されています。

―― それらの行為を行った場合、罰則を科されるのでしょうか。

チー 任務中の所定の優先車両を除く車両の運転手は、クラクションを繰り返し鳴らした場合に100万VND(約6000円)までの罰金を、市街地等で午後10時~午前5時にクラクションを鳴らした場合は40万VND(約2500円)までの罰金を科される可能性があります。

 また、バイクの運転手がそれらの違反行為を

行った場合、60万VND(約3500円)までの罰金を科される可能性があります。

―― クラクションを鳴らす時は注意したいですね。

Duong Thi Huynh Chi ユオン・ティ・フィン・チー
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスに勤務するベトナム弁護士。2018年ホーチミン市法科大学卒業。現在はベトナム弁護士として日系企業に法的アドバイスを提供している。