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マーケッターの 独り言 Vol.63
眼鏡市場が年々拡大するベトナム
今後のコンタクトレンズ市場は?

 ハノイの街中で眼鏡を着用している人の多さに目を引かれる。ベトナムの眼鏡フレーム部門の販売量は年々増加しており、2024年には今年と比べて2.4%の増加が見込まれている(Statista Market Forecast 2023)。眼鏡の普及率は今後も拡大すると推測できる。

 ベトナム人にヒアリングすると、ベトナムでは視力矯正者の大半がコンタクトレンズではなく眼鏡を選ぶとのことで、最も大きな理由はその価格の差にあると回答。日本の眼鏡の平均購入価格は約2万8000円(総務省統計局小売物物価調査2023)である一方、当地小売店で調べると平均3000円ほどで購入できる。しかし、コンタクトレンズの価格は1ヶ月約6000円(1dayタイプ)と、日本とベトナムであまり差はない。

 眼鏡やコンタクトレンズの販売店で店員や眼科医にヒアリングしたところ、来店客の70%以上は眼鏡を購入し、コンタクトレンズ購入者の大半は、医療施設と近接した高所得者層の居住地域に住んでいるようだ。

 コンタクトレンズが普及しない最も大きな原因が価格帯であれば、所得水準の増加によって今後の市場拡大の可能性は十分にある。実際、日本や韓国で同市場は社会ブームとして短期間で急成長した(株式会社シード「日本型コンタクトレンズ診断・普及プロジェクト報告書」2016)。

 世界全体のコンタクトレンズ市場は2030年までの年平均成長率が8.47%と予測され(Global Information, Inc.「コンタクトレンズ市場調査レポート」2023)、ベトナムでは低価格帯の韓国製コンタクトレンズも流行り始めている。今後は差別化戦略として日系コンタクトレンズメーカーの台頭を期待したい。

副島千幸 Chisaki Soejima
長崎県立大学経営学部国際経営学科3年。森内泰ゼミナールに所属し、国際経営・イノベーションの理論を中心に学習。大学での学びを業務を通してより深いものにするため、INTAGE VIETNAMにて1ヶ月インターン。