ホーチミン市都市計画局によれば、タンダ半島開発計画アイデアコンペの優勝者には最高100万USDの賞金が与えられる。
これは1月9日の午前に開かれた2023年の総括と2024年の都市計画に関する会議で、ホーチミン市都市計画局のグエン・タイン・ニャー局長が明らかにした内容だ。
ホーチミン市は2023年11月から2024年3月までビンタイン区ビンクオイ-タンダ半島の開発計画アイデアコンペを実施する。開発計画の対象は半島全体の427haだけでなく、半島のサイゴン川対岸であるチューントー都市エリアとトゥードック市、ビンタイン区も含まれる。
ホーチミン市が設定した一般要件は、この半島を社会・経済の発展に貢献し、現代的で持続可能な環境都市エリアとするというものだ。
ニャー局長によれば、これは国際的なコンペであり、もし賞金を低く設定すると世界的に著名な大手企業の参加を促すことが難しくなる。そのため、世界的に著名な都市計画の専門機関に参加してもらい最高の結果を得るために、このコンテストの賞金を100万USDに設定することが検討されている。
「市の予算は限られていますので、現在、人民委員会がこの賞金を社会化形式で捻出できないか検討するよう財務局に指示しています」とニャー局長は述べた。
ビンクオイ-タンダ―半島の開発計画アイデアコンペは、2段階に分けて実施される。事前資格審査で十分な能力と条件を備えた5つの企業が本選に進む。審査委員会には情報や資料を提供する国内のメンバーが参加する。専門分野についてはアメリカ、イギリス、日本などから専門家をゲストとして招待する予定だ。ホーチミン市は今年3月上旬にはコンペの結果を発表する予定にしている。
コンペに参加する企業は、専門分野の活動能力基準を満たしたうえで、都市開発と建築分野における専門性、ベトナムにおける実績と理解、海外での同様の規模と性質のプロジェクトへの参加実績などの条件が求められる。
ホーチミン市中心部から約6.5㎞のビンクオイ-タンダ半島は、サイゴン川とタンダ運河に囲まれている。現在、この半島へのアクセス出来る唯一の道路はソビエトゲティン通りからビンクオイ通りに向かうキンタンダ橋のみだ。
ビンクオイ-タンダ新都市エリアは、1992年にホーチミン市によって承認され投資誘致がおこなわれてきた。しかし、あまりに規模と投資金額が大きく(30兆VND以上)、土地の権利関係が複雑なため、これまでプロジェクトは実施されてこなかった。このプロジェクトが30年以上にわたって停滞していることで、この地域に住む数千世帯が影響を受けていると言われている。
出典:09/01/2024 VNEXPRESS提供
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