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【経済】水産物の輸出に回復の兆し

(C) VNEXPRESS

2024年1月の水産物の輸出額は前年同期比64%増の約7.5億USDとなり、特に欧米向けと中国向けの輸出が大幅に増加している。

上記のデータは、ベトナム水産物輸出協会(VASEP)が公表した数字だ。前年からの伸び率は、今年の第1四半期の水産物の輸出が有望であることを示すものとして好意的に受け止められている。

1月の輸出では中国、アメリカ、日本、EUなどの主要マーケットが軒並み回復している。特に中国向けの輸出は3倍にも伸びており、他の主要マーケットも34~63%増加した。

輸出品目別では、エビ、パンガシウス、マグロ、イカなどが好調で、前年同期比で45~100%も増加している。

水産輸出企業によれば、1月の輸出が好調だったのは、中国などの伝統的な輸出マーケットで旧正月に向けた購買需要が高まったためだ。

しかし、全体的に見れば2024年の水産物の輸出には依然として多くの困難が待ち受けている。そのため、国内の水産加工企業が回復するにはまだ時間がかかるとみられている。

エビの加工企業組合の代表者は、海外の購買力は以前として弱く、年初の注文量に大きな改善の兆しは見られないと述べた。ベトナムの水産物輸出企業は、在庫に問題を抱えており、インド、エクアドルなどの輸出国との価格競争にも巻き込まれている。

一部の企業は注文量は回復の兆しがあるが、現在はオフシーズンで、さらに養殖池での疫病発生などもあり生産量が減少していることに懸念を示している。

パンガシウスに関しては、1月と2月に輸出量は回復の兆しを見せているが、買い手側は依然として慎重な姿勢を崩しておらず2024年の輸出額は20億USDに達するかどうかといったところだ。輸出水産物は、ロシアとウクライナの紛争、紅海の緊張などによる輸送料の値上がりの影響も受けている。

VASEPは、今年下半期に輸出が大幅に回復すれば、年間の水産物輸出総額が95億USDに達すると予測している。

出典:23/02/2024 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載