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【社会】ベトナム、高齢化が急加速 2025年には人口の16%が高齢者に

市場で働く女性高齢者

1人あたり3〜4つの慢性疾患を抱える高齢者が増加

2025年までにベトナムでは人口の16%以上が65歳以上の高齢者となり、1人で3〜4つの慢性疾患を抱えるケースも増えていることが明らかになった。

5月31日、ベトナム国防省直属の175軍医病院は設立50周年を記念し、科学会議を開催した。この場でベトナム高齢者医学会のグエン・ドゥック・コン副会長が、ベトナムにおける急速な高齢化の実態を報告した。

コン副会長によれば、ベトナムは既に2011年から高齢化社会に突入している。2021年には65歳以上の高齢者が総人口の8.3%(約816万人)を占めており、2025年中には16%超(約1,610万人)に達すると予測されている。このスピードはアジア最速で、世界でもトップ10に入る急激さだとされている。

ベトナムは2036年までに「高齢社会」へ移行し、2069年には65歳以上が2,520万人に達すると予測されている。

高齢者の健康課題:複数の慢性疾患を抱える現実

特に注目すべきは、入院する高齢者の多くが3〜4つ以上の慢性疾患(高血圧、糖尿病、心疾患など)を抱えており、長期的な治療や投薬が必要とされている点だ。

高齢者は「健康な高齢者」「通常の高齢者」「病弱な高齢者」の3つに分類されるが、それぞれのグループで身体活動や医療サポートに対するアプローチが異なり、専門医の対応が必要とされている。

心疾患が最大の死因に

175軍医病院心血管・内分泌科のチャン・タオ・ルオック医師によると、世界の死因のうち3分の1が心疾患であり、その多くが低・中所得国で発生している。また、脂質異常症(高コレステロール血症など)が心疾患の主なリスク因子であることがわかっている。

最先端医療にも注力

175軍医病院はここ数年、高度医療にも力を入れており、2023年7月以降、腎移植を56、さらに肝移植も5実施したと報告している。

同病院のチャン・クォック・ベト院長は「今回の科学会議は若手医師や研究者の研究成果を発表する貴重な機会でした。臨床現場から学術レベルまでのつながりを象徴するものであり、今後も技術と人材の両面での成長を目指していきます」と語った。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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