健康でない豚に「K.S.G.M」印 規定に違反
ベトナム農業・環境省が主催した6月3日の定例記者会見において、畜産・動物衛生局のグエン・トゥ・トゥイ副局長は、「病気の豚肉に屠殺検査済を意味する四角いスタンプ『K.S.G.M(Kiểm soát giết mổ)』が押されているのは間違った行為である」と明言した。
画像にはスタンプが明確に
問題となった画像ではハウザン省の屠殺場で撮影された豚肉に明確に「K.S.G.M」印が押されているが、その豚は皮膚病を患っていた。屠殺施設側はその肉をすでに廃棄処分したと説明しているが、本来なら市場に出回るべきではない肉に誤った印が押されていたことは間違いない。
通常なら「処理用」または「廃棄用」スタンプが必要
トゥイ副局長によれば、ハウザン省のC.P社が提出した報告書では、問題の豚は皮膚炎を患っており、熱処理などの加工用途に限定して使用すべきとされていた。その場合には「V.S.T.Y(衛生検査済)」の丸型スタンプを押す必要がある。
一方、完全に廃棄すべき病気の豚肉には、「HỦY(廃棄)」の三角スタンプが必要とされており、今回のように流通を許可する四角スタンプが押されたのは明らかな誤りである。
副大臣が厳正な調査を要求 刑事告発も視野
この件に関連して、農業・環境省のフン・ドゥック・ティエン副大臣は、「誰がこのような印を押したのか、徹底的に調査すべきである」と述べた。
さらに、「このような不正が産業全体に悪影響を及ぼすことは断じて容認できない。必要であれば、公安省の環境犯罪対策警察局(C05)との連携も検討する」と強調し、業界の健全な発展と消費者の安全を守る姿勢を明らかにした。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN
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