7月の観光収入は1,400億ドン超、行政再編が新たな観光活力に
外国人観光客数が75%増、7月だけで約70万人に
ホーチミン市観光局によると、2025年7月に同市を訪れた外国人観光客は69万5,930人で、前年同月比75.3%増となった。これは、ビンズン省およびバリア・ブンタウ省との行政区域統合後、初めて公表された観光統計である。
この急増により、2025年1月から7月までの外国人観光客数は約450万人に達し、前年同期の300万人を大きく上回って48%増となり、2025年通年目標の54%に達した。
国内旅行者も増加、7カ月で合計2,200万人を突破
7月にホーチミン市を訪れた国内旅行者数も約340万人にのぼり、前年同期比で15%の増加を記録した。これにより、2025年1~7月に同市を訪れた総旅行者数は約2,200万人となり、前年の2,000万人強から8.2%増加し、年間計画の48.3%を達成した。
観光収入は1,400億ドン超、30%の伸び
7カ月間の観光による総収入は約1,403億VND(約7.9億円)で、前年同期比29.9%増、年間目標の54%を達成している。省と市の統合による地理的な拡大と新たな観光ルートの開拓が、観光収入の押し上げにつながっているとみられている。
観光業界、統合をチャンスに新たな市場開拓へ
行政区画の変更に伴い、いくつかの旅行会社は2025年第3四半期初頭からビジネス戦略を変更し、新たな観光市場を積極的に開拓している。これにより、ベトナムの多様な観光資源を組み合わせた新しいツアー商品が続々と登場している。
観光当局は、「街から川、そして海へ」と題した新たな観光ルートや、「海洋文化」シリーズなど、ホーチミン市の特色を活かした観光商品の整備を進めている。
国際イベントや充実したインフラも強み
ホーチミン市では、国際観光見本市(ITE HCMC)や観光週間など、観光客誘致につながる大型イベントも開催予定である。さらに、市内には約9万3,000室の宿泊施設があり、高級ホテルからホステル、エコリゾートまで幅広い選択肢を提供している。
加えて、ショッピングセンター、国際病院、ゴルフ場、エンタメ施設も整備されており、国内外の観光客共に対応可能な受け入れ体制を整えている。
700近い観光資源、新たな魅力づくりへ
観光局の評価によれば、ホーチミン市には現在681か所の観光資源が存在しており、今後の観光成長における「ゴールデンチャンス」とされている。
これらは都市景観、伝統工芸村、工業地帯、河川・沿岸部、建築遺産、博物館、伝統市場、ストリートフード、創造空間、祭りなど多岐にわたっており、MICEツーリズム、シティツアー、文化体験型観光、ナイトツーリズムといった多様な形態の観光商品展開が期待される。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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