ホーチミン市の空、再びかすむ 大気汚染は警戒レベルの“レッド”
12月21日朝、ホーチミン市の上空は再び濃い煙霧に覆われ、大気汚染は警戒レベル“レッド”に達した。一時的にはハノイを上回る汚染水準となった。
2日連続で微小粒子状物質が滞留
ホーチミン市内では高層ビルの姿が見えなくなるほど視界が悪化し、ホーチミン市の空が微小粒子状物質(PM2.5)に覆われる状況が2日連続で続いている。
背景には、ここ数日に各地で発生した季節外れの降雨があり、空気中の湿度が上昇したことがある。水蒸気と微小粒子が夜間から早朝にかけて冷たい空気と結びつき、濁ったスモッグ状の霧を形成したとみられる。
AQIは157、トゥードゥック市などで汚染が顕著
リアルタイム大気質監視システム「IQAir」によると、21日朝時点でのホーチミン市の平均空気質指数(AQI)は157となり、“レッド”に分類された。
特に汚染が深刻だったのは、旧トゥードゥック市周辺である。
警戒レベル「赤」、健康への影響に注意
警戒レベル「赤」は、空気の質が健康に悪影響を及ぼす水準であることを示す。専門機関は、市民に対し、激しい運動を控え、屋外活動の時間を短縮し、外出時にはマスクを着用するよう呼びかけている。
PM2.5やベンゼンが基準超過
ホーチミン市農業・環境局によると、2025年の大気・水資源観測および排出源監視プログラムの結果、一部の交通量の多い地点や工業地域において、健康に直接的な影響を及ぼす微小粒子状物質PM2.5が国家基準の1.1~4.6倍に達していることが確認された。
また、発がん性物質に分類されるベンゼンの濃度も、一部の交通拠点で上昇し、基準値を超過しているという。
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