消費者保護法違反で5億8,000万ドンの行政処分
ベトナム商工省傘下の国家競争委員会は、EMSトレーニングジムチェーン「25 FIT」を運営する25 FIT株式会社(ホーチミン市)に対し、消費者保護法令に違反したとして5億8,000万VND(約330万円)の行政処分を科したと発表した。
同委員会は、違反行為の是正とあわせて、消費者保護に関する社内制度や契約内容の見直しを行い、法令を順守するよう同社に命じている。
個人情報の取り扱いなど5項目で違反認定
当局によると、同社では以下の5項目の違反が確認された。
- 消費者が提供する個人情報の範囲を選択できる仕組みを設けていなかった。
- 個人情報を広告や商品・サービスの案内に利用することへの同意・拒否を利用者が選択できなかった。
- 法令で義務付けられている定型契約書を公開していなかった。
- 書面契約において、法令で定められた最小文字サイズを満たしていなかった。
- 契約書に、法律で認められていない条項を盛り込んでいた。
これらはいずれも、ベトナムの消費者保護制度に反する行為と判断された。
会社側は改善を進める方針
国家競争委員会によると、行政指導後、25 FITは当局と協力して社内規程や関連制度の見直しを進めている。
同社は、一部の改善措置はすでに完了しており、残る事項についても当局の要求に沿って順次対応を進めているとしている。
EMSトレーニングを展開するフィットネスチェーン
25 FITは2019年設立。ホーチミン市とハノイで計16店舗を展開するフィットネスチェーンである。
EMS(Electrical Muscle Stimulation:電気的筋肉刺激)技術を活用したトレーニングを主力サービスとしており、1回25分という短時間で効率的な運動ができることを特徴としている。近年はヨガやピラティス、一般的なフィットネスプログラムへも事業を拡大している。
消費者保護の監視強化が進むベトナム
近年のベトナムでは、消費者保護法の改正を受け、契約内容の透明性や個人情報の適正な取り扱いに対する監督が強化されている。
今回の行政処分も、事業者に対して契約内容や個人情報保護体制の適正化を求める当局の姿勢を示す事例となった。


















