2024年度後半の不動産市場の見通しについて、外資系不動産会社のレポートが発表されています。
2024年前半は高金利環境および地政学的緊張の影響を受け、困難な状況が続いたとしており、ネガティブな振り返りをしている会社が多いです。一方、本年度後半については概ねポジティブな見通しをしている会社が多くあります。
「CBRE Vietnam」(オフィス市場):ベトナムのオフィス市場には新しい供給が増加し、空室率の上昇が見込まれる。しかし、オフィススペースの需要は依然として高い。
「JLL Vietnam」(経済成長と不動産市場):2024年前半は経済成長が不均一であり、特定のセクターや地域での影響が顕著だった。しかし、後半にかけて不動産市場条件が安定し、成長が期待される。
「Savills Vietnam」(住宅市場):特に中高級コンドミニアムへの需要が強く、価格の上昇が予想される。国内外の投資家が新たなプロジェクトに注目。(産業市場):物流施設や製造施設への需要が高く、特に外国企業がベトナムに生産拠点を移す動きが継続。これにより産業用地の価格も上昇傾向にある。
上記の通り、概ね各セクター共に需要は依然として高く、適切な価格で市場に供給されれば需要がカバーし、価格が上昇する見通しと発表しています。
もちろん、各論では住宅市場はプロジェクトによって市場評価が低いものは中古価格が下がっているケースも確認できていますので、不動選選定の際には注意が必要です。
いずれにせよ今年後半は市況が回復し、また勢いが出てくるのを業界関係者の1人として期待しています。