ベトナムとキューバの首脳は、伝統的な団結、特別な友情、新時代における包括的な協力関係に関する共同声明を発表した。
この共同声明には18項目が含まれており、9月25日から27日にかけてトー・ラム書記長兼国家主席がキューバを公式訪問した意義と成果が強調されている。
トー・ラム書記長兼国家主席とキューバ共和国のミゲル・ディアス＝カネル党第一書記兼大統領は、時代の象徴でありかけがえのない財産である両国の特別な友情と伝統的な団結を再確認し、ホーチミン主席とキューバ革命の歴史的指導者であるフィデル・カストロ氏の遺産を引き続き継承し、推進していくことを強調した。
両国首脳は、両国の関係を新たなレベルに引き上げ、より包括的かつ実質的かつ効果的に継続して発展させる決意を表明した。
両国首脳は、両国が国防、安全保障、外交分野で緊密な協力関係を維持することで合意し、両国外務省の政治対話、ベトナム国防省とキューバ革命軍省との安全保障政策対話、ベトナム公安省とキューバ内務省の協力関係といった枠組みの重要性と成果を強調した。
両国は、二国間の経済協力、貿易、投資をさらに拡大させることに尽力する。両国首脳は、両国間の問題や障害を解決するために、両国の関係機関における交流や連携をさらに強化することを指示した。また、両国はベトナム・キューバ貿易協定を最大限に活用し、両国の貿易をさらに多様化し、貿易額を拡大させる。
キューバ政府は、キューバの社会経済発展プロセスにおけるベトナム企業の投資プロジェクトを支援、奨励し、優先的に適切な条件を与える。
キューバ政府は、食糧安全保障分野におけるベトナムの支援に感謝の意を述べた。両国は、これまでの農業協力プロジェクトの有効性を検討・評価し、農業分野での研究協力を強化し、キューバ国内での農業生産性の向上を支援するための新しい農業生産協力モデルを展開することで合意した。
国際情勢に関して両国首脳は、相互に関心のある国際問題に関して認識を共有しており、国際紛争は国際法と国連憲章を尊重したうえで、平和的手段によって解決する必要があるとの認識で一致した。
両首脳は、国家間の関係は、互いの独立、主権、平等、自決を尊重し、相互の領土を尊重し、互いに内政干渉しないことを含めた国際法の基本原則に基づいて構築する必要があると述べた。
両首脳は、全ての国家が差別や外部からの干渉を受けることなく、各国の事情に応じて平等に発展するという奪うことのできない権利を有していることを再確認した。同時に、両首脳は、国民の繁栄、幸福、調和、平和、知識向上を促進するために、AIやSNSを中心とした情報技術、通信、IoTの責任ある使用を促進する必要性を確認した。
ベトナムは、一貫してキューバ国民の大義を支持しており、キューバ共和国に対する一方的かつ不当な経済、貿易、金融制裁措置の即時無条件解除を求めている。また、キューバ共和国をテロ支援国リストから即時削除することも求めている。
ベトナム政府は、キューバとアメリカの関係改善に向けて努力するとともに、互いの平等、独立、主権、政治体制を尊重し、共通の問題に関して両国間の協力を拡大する取り組みを支持している。
出典：2024/09/27 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載
