ベトナムとフランス、科学技術を新たな協力の柱に
2025年5月26日、ハノイの党中央本部においてトー・ラム書記長は、国賓として訪越中のフランス大統領エマニュエル・マクロン氏と会談した。両国は、科学技術を両国の協力関係における新たな柱に据える方針を確認し、戦略的分野での連携を一層強化することで合意した。
トー・ラム書記長は、2024年10月に自らがフランスを公式訪問した際の成果を踏まえ、マクロン大統領の訪越が両国の包括的戦略的パートナーシップをさらに具体化する重要な契機となると強調した。
科学技術・エネルギー・文化など多分野での協力を推進
両首脳は、政治・外交、防衛・安全保障(特にサイバーセキュリティ)、経済・貿易・投資、海洋経済、開発協力、教育・文化交流など多岐にわたる分野での協力を推進することで一致した。また、文化財の保護、映画・美術分野での人材育成、博物館活動などにおける協力深化にも合意した。
エネルギー分野では、フランスが主導する公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)を通じた支援に加え、原子力エネルギーの医療分野への応用など平和目的の活用に向けた連携拡大が確認された。
ベトナムはフランスに対し戦略分野での支援を要請
トー・ラム書記長は、フランスに対し、航空宇宙、バイオテクノロジー、デジタル技術、半導体、量子技術、デジタル経済などの科学技術分野での協力と人材育成について支援を求めた。
また、インフラ整備、都市交通、鉄道など、ベトナムが求める分野とフランスが強みを持つ分野のマッチングによって、両国の協力関係はさらに強固なものになると期待されている。
マクロン大統領「すべての分野でベトナムとの協力を強化したい」
マクロン大統領は、インド太平洋戦略におけるベトナムの重要性を強調し、すべての分野においてベトナムとの協力を深めたいという強い意志を表明した。また、国際的枠組みにおけるベトナムの多国間主義に向けた努力や貢献に高い評価を示し、その実現に向けた支援を約束した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN
外交関連ニュース
【国際】プーチン大統領がベトナム公式訪問へ
【政治】習近平国家主席がベトナムを訪問
【政治】韓国大統領がベトナムを公式訪問