ルオン・クオン国家主席が伊藤大使と会談
2025年6月6日午後、ベトナム国家主席ルオン・クオン氏は、伊藤直樹・駐ベトナム社会主義共和国日本国特命全権大使を迎えて会談を行った。
この会談でルオン・クオン国家主席は、ベトナムは日本を最も重要な外交パートナーの一つと位置づけており、常に優先的に関係を強化してきたことを強調した。日本がアジア地域および国際社会の平和、安定、協力、発展に対し、ますます積極的な役割を果たすことを支持し、両国の包括的な戦略的パートナーシップをより実質的かつ効果的に展開していく意向を示した。
また、クオン国家主席は伊藤大使のこれまでの貢献を高く評価し、とりわけ2025年4月に実現した石破茂首相および夫人のベトナム公式訪問の成功を支えた努力に謝意を表した。同訪問は両国関係にとって重要な節目となり、防衛・安全保障、人材育成、グリーン・トランスフォーメーションなどの新たな分野での協力関係に扉を開いた。
今後も高官級の相互訪問を通じて政治的信頼を深め、既存の協力枠組みを有効に活用する必要があるとクオン国家主席は述べた。特に、両国が経済的利益の融合を図ることで、経済安全保障、食料安全保障、投資・貿易協力などを促進し、ベトナムの工業化・現代化、自立的かつ柔軟な経済基盤の構築を支援していくことを求めた。
さらに、クオン国家主席は、石破首相の訪問により新たに合意された「科学技術・イノベーション・デジタル変革」を協力の柱として具体化するよう求めた。中でも半導体分野における高度人材の育成や、デジタル分野での協力拡大が両国に大きな利益をもたらすと強調した。また、防衛・安全保障分野における重要な協力枠組みの継続的な実施も求めた。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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