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【国際】岸田首相と会談したチン首相、日本のODAに期待

(C) VNEXPRESS

ファン・ミン・チン首相は、南北高速鉄道を含めベトナムの戦略的交通インフラプロジェクト開発のため、日本が新世代ODAの融資を継続することを期待している。

12月16日の午後、ファン・ミン・チン首相は東京で岸田首相と会談をおこなった。両首相の会談は過去2年間で6回目、今年だけで2回目となる。

チン首相は日本政府に対して、ベトナムの戦略的な交通インフラ開発プロジェクトである南北高速鉄道、都市鉄道および、裾野産業育成、デジタルトランスフォーメーションとグリーントランスフォーメーションの促進、医療体制拡充に関して、新世代ODAによる円借款への期待を表明した。

ベトナムは、2030年に南北高速鉄道建設を開始し、2045年の全線開通を目指している。ベトナムの交通運輸省は現在、南北高速鉄道に関して3つのシナリオを立案しており、そのうちの2つのシナリオでは、旅客運送用の最高時速350㎞の車両が予定されている。

日本は、現在ベトナムにとって最大のODA供与国であり、2020年度末時点の総融資額は、2兆8128億円となっている。ODA資本は、交通インフラ、エネルギーインフラ、都市インフラの分野に重点が置かれている。2023年に日本のベトナムに対する円借款総額が2017年以降で初めて1000億円を超えた。

ファン・ミン・チン首相は、日本政府が日本の自動車産業、電子部品、医療設備、縫製などの分野でベトナム企業がグローバルサプライチェーンへ参入できる条件を整備することを期待していると述べた。チン首相はまた、日本政府に対してベトナム国民へのビザ免除に向けたビザ政策の緩和を期待しているとも述べた。

これに対して岸田首相は、ベトナムの優秀な人材や高い技能を持つ技能実習生は、日本の社会経済発展位は欠かせないものだと述べた。

日本側は、ベトナムの工業化、近代化、独立した自主経済の構築、国際社会へのより幅広い参入を支援する。ベトナムと日本は、日本が設立したアジアゼロエミッション共同体(AZEC)を通じてエネルギー改革とCO排出削減について協力する。

ギソン製油プロジェクトなどの現在進行中の経済プロジェクトのついて、進捗を促進し効率化を進めるために、両国政府は、共同ワーキンググループを設立する予定だ。また農産物に関しては、ベトナム産のザボンと日本産ブドウの市場開放に向けて、検疫手続きを促進することで合意した。

両首相は、相互に関心のある周辺地域並びに世界的な問題について緊密に連携し、周辺地域と世界の平和、安定、発展の維持に積極的に貢献することを再確認した。ベトナムと日本は、多国間フォーラム、国際機関、地域機関でお互いを支援している。

両首相は、ホーチミン市都市鉄道建設事業ベンタイン-スオイティエン間に対する4回目の円借款実施、人材育成奨学金プロジェクト(JDS)、K病院の設備提供プロジェクトなどを含めた423億円のODA協力文書の調印式に立ち会った。

ファン・ミン・チン首相は、12月15日から18日にかけて日本とASEANの50周年記念首脳会議をはじめとした様々な活動に参加するため日本を訪問していた。

2023年は、ベトナムと日本が外交関係を樹立して50周年の節目の年で、11月には両国関係を包括的な戦略的パートナーシップに格上げしている。日本はベトナムにとって最も重要な経済パートナーであり、ODA供与国としては世界第1位、労働協力では第2位、投資では第3位、貿易では第4位となっている。

出典:15/12/2023 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載