「相手が無防備だったから」-ぼったくりの動機を供述
ハノイ市警察は6月17日、乗客2人から不当に高額な運賃を請求し、財産を脅し取った疑いで、タクシー運転手のタイ・ゴック・アイン容疑者(33歳)を逮捕したと発表した。
アイン容疑者は、ハノイ市の環状3号線付近から、ノイバイ~ラオカイ高速道路の入り口までの短距離移動で、ラオカイ省出身の2人の乗客に420万ドン(約2万7,000円)を要求したとされる。
当局は、事件に関与した他の2人のバイクタクシー運転手およびもう1人の男性についても、詳しい事情を調査中である。なお、うち1人のバイクタクシー運転手も、同じ被害者2人から70万ドンを徴収していた。
警察の取り調べに対し、アイン容疑者は、自らが約4年間タクシー運転手として働いており、現在はミーディンバスターミナル周辺でフリーのタクシー営業をしていると述べた。
事件の発端は6月13日。バイクタクシー運転手のN.T.Aから、「乗客2人がムオン・クオン(ラオカイ省)へ帰省するため、長距離バスを追いかけている」との連絡を受けたアイン容疑者は、2人を高速道路の入り口付近まで乗せた。しかし、バスに追いつけないと判断したアイン容疑者は、2人に「ムオン・クオンまで自分が送る」と提案したものの、運賃が高額であるため2人はこれを断った。
その直後、アイン容疑者は2人に対し、「420万ドンを支払わなければ下車させない」と主張し、支払いがない場合は元の出発地であるミーディンまで連れ戻すと脅した。
アイン容疑者は取り調べの中で、「彼らが無防備に見えたから高額を請求した」と述べ、借金取りに追われ生活が苦しかったことが犯行の動機だったと供述している。
事件がSNS上で拡散され、社会的な関心を集めた後、アイン容疑者は投稿者と連絡を取り、被害者に返金する意思を示したが、投稿者のグエン・スアン・チューン氏はこれを拒否した。
警察署でアイン容疑者は、「自らの行動が愚かであったと痛感しており、被害者に謝罪と補償をしたい」と語った。
一方、バイクタクシー運転手のN.T.A.は、ミーディンバスターミナルからバスを追いかけたが、途中でバスに追いつけないと判断したため、アイン容疑者に引き継いだと供述している。乗客から徴収した70万ドンについては、「高すぎたが彼らが少数民族出身で事情に疎いと思い、欲が出た」と認めた。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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