ベトナムの学校で休み時間スマホ規制を巡る議論が活発化
ベトナムの学校で、生徒の休み時間における携帯電話使用を厳格に制限する方針を巡り、保護者や市民の間で活発な議論が起きている。多くの保護者は規制に賛同する一方、実施方法や代替措置の必要性について様々な意見が寄せられている。
交流や運動の機会を確保するため規制を支持する声
グエン・バン・フン氏は「休み時間は体を動かし、授業の疲れを解消するための時間であり、スマートフォンを見る時間ではない」として規制を全面的に支持している。同氏は、生徒がグループで集まりながらも全員がスマートフォン画面に集中している光景をよく目にすると指摘し、学校の強い対応が必要であると述べた。
また、チャン・ティ・マイ氏は家庭で子どものスマートフォン使用時間を制限しているものの、「学校で自由に使えるなら家庭での努力は意味を失う」と懸念を示した。子ども同士が隣に座りながら直接会話せずメッセージでやり取りする様子に、コミュニケーション能力の低下を危惧しているという。
レ・クアン・ズン氏は、スマートフォンにはゲームやSNSなど多くの誘惑があり、生徒が自制するのは容易ではないと指摘した。
さらに、ファム・ティ・ホア氏は自身の学生時代を振り返り、「縄跳びや羽根蹴り、校庭を走り回る時間こそが学生生活の大切な思い出である」とし、身体活動の重要性を強調した。
健康や心理面への影響を懸念する意見も
健康面についても懸念が示されている。ルー・ティ・タイン氏は「休み時間は目と脳を休ませるための時間であり、画面を見続ければ本当の休息にならない」と指摘した。
また、ファン・ミン・ドゥック氏は、スマートフォンの使用が生徒間の比較や見栄を助長し、心理的プレッシャーを生む可能性を指摘。「学生時代はSNSの『見えない評価基準』に縛られるべきではない」と述べた。
安全やプライバシーの観点からも、無断で撮影した写真や動画がSNSに投稿されるリスクを減らせるとの意見があるほか、生徒が一時的にデジタル環境から離れる機会になるとの指摘もある。
実施方法や現場の対応には課題も残る
一方で、規制の実施方法については慎重な対応を求める声も多い。
ボー・ミン・タム氏は「単にスマートフォンを回収するだけでは、生徒が規則を回避する可能性がある」とし、段階的な導入と十分な説明の必要性を強調した。
また、保管中の紛失や破損の責任問題を懸念する声や、運動設備や活動スペースが不足している学校では、休み時間の過ごし方が限定される可能性も指摘されている。
さらに、「具体的な活動がなければ、生徒は単に雑談するだけで、本来の目的が達成されない」との意見もある。
読書やクラブ活動など代替環境の整備が鍵
規制を効果的にするため、多くの読者が具体的な解決策を提案している。
例えば、
- ミニクラブ活動の実施
- 読書スペースの整備
- 伝統的な遊びの導入
- クラス対抗の集団活動の開催
などが挙げられている。
また、単なる禁止ではなく、デジタル機器の適切な使用方法を教育することの重要性も指摘されている。スマートフォンを正しい時間と場所で使用する習慣を身につけさせる教育機会とすべきだとの意見である。
さらに、家庭との連絡など必要な場合には柔軟な例外措置を設けるべきとの声もあり、規律と柔軟性の両立が課題となっている。
スマホ規制の本質は「代替環境」の整備
今回の議論に共通するのは、休み時間を本来の意味である「休息」「交流」「身体活動」の時間に戻すべきだという認識である。
多くの意見は、スマートフォンの規制自体が目的ではなく、生徒が自然にスマートフォンから離れられる魅力的な環境を整備することこそが重要であると指摘している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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