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ダナンの女性木彫刻家が注目集める “美人職人”レ・ティ・ハーさん、男性中心の世界で頭角

ダナンの女性木彫刻家レ・ティ・ハーさんと自作の観音像
(C)THANH NIEN

ダナンで注目を集める女性木彫刻家

木工房に乾いたノミの音が響く中、一人の美しい女性職人が作業に向き合っている。
その女性は、ベトナム中部ダナン市に住むレ・ティ・ハーさん(35)である。

整った顔立ちと白い肌を持つハーさんは、一見すると木工の現場とは無縁の世界に属しているように見える。しかし彼女は、男性が中心とされてきた木彫刻の世界で技術を磨き、多くの職人からも一目置かれる存在となっている。

作業着の袖をまくり、荒い木材の塊に向かってノミを振るう姿からは、この仕事に費やしてきた長い努力と忍耐がうかがえる。

母を失った幼少期と職人への道

ハーさんは4歳のときに母親を病気で亡くした。
それ以来、生活は決して楽ではなく、十分な教育を受けることも難しかったという。

高校卒業後、彼女は学業を断念せざるを得なかった。
生計を立てるため、若くして故郷を離れ、ホーチミン市へ働きに出た。

ホーチミン市では写真撮影の仕事を学んだが、頼れる家族もなく、生活は厳しかった。

「家族が恋しくて、お金も常に足りなかった」と彼女は振り返る。

やがてハーさんは故郷に戻り、木彫刻の職人技術を学ぶことを決意した。

それは情熱からというよりも、「無料で学べて、家から近かった」という現実的な理由からの選択だった。

しかし若い女性が木彫刻を学ぶという決断は、周囲から理解されにくかった。家族は反対し、工房の経営者さえも「そんな若い女性にこの仕事は無理だ」と最初は受け入れをためらったという。

過酷な修業を乗り越える

修業の初期は極めて厳しいものだった。
硬い木を削る作業は肩や腰に大きな負担がかかり、木くずの粉じんは鼻や髪にも入り込み、副鼻腔炎を引き起こすこともあった。

「自分には無理かもしれないと思ったこともあった」とハーさんは語る。

それでも彼女は仕事を続けた。
花びらの模様や細かな曲線などの彫刻を、納得するまで何度も削り直す日々を重ねた。

やがて彼女は、女性ならではの繊細さや忍耐力が、この仕事ではむしろ強みになることに気づいたという。

「ハー・ゴーノイ彫刻」としてブランド確立

約5年間の修業と雇われ職人の経験を経て、ハーさんは独立を決意した。

一度は別の場所に工房を構えたが、高い家賃と顧客不足により二度の失敗を経験した。
最終的に彼女は故郷へ戻り、そこで工房を再建した。

「地元なら家賃の心配がない。作った分だけ自分の収入になる」とハーさんは話す。

現在、彼女は15年以上の経験を持つ木彫刻職人として、「ハー・ゴーノイ彫刻」というブランドを確立している。

繁忙期、特に旧正月前には工房の灯りが夜通しともり、職人たちが休みなく作業を続けるという。

若い職人の育成にも尽力

現在、工房には3人の職人が働いており、注文が多い時期にはさらに職人を雇う。
メインの職人の月収は約1,200万~1,500万VNDである。

また、ハーさんは地方から来た若者5~6人に対し、無料で木彫刻の技術を教え、住居や食事も提供している。

「昔、自分が貧しかったからこそ、同じ夢を持つ若者を助けたい」と彼女は語る。

「仕事から人生の使命へ」

かつては、彼女がノミやノコギリを持つ姿を「注目を集めるための演出ではないか」と疑う声もあったという。

しかし、何時間も木材に向き合い続ける彼女の姿を見れば、それが本物の努力であることは明らかである。

「昔は生きるために働いていた。でも今は、この仕事が自分の人生そのものになった」とハーさんは語った。

木くずに囲まれた工房の中で汗を流す彼女の姿は、外見の美しさだけではない、強さを備えた職人の姿を象徴している。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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