南部で猛暑継続、雨季は「遅延」
ベトナム南部では猛暑が長期化し、例年より雨季の到来が遅れている。雨季をもたらす南西モンスーンがまだ出現しておらず、各地で厳しい暑さが続いている。
フン王の命日(旧暦3月10日)の連休期間中も、南部の住民は強烈な日差しにさらされた。ホーチミン市タンビン区の住民は、外出を控え自宅で過ごす選択をしたといい、「気温は35~36℃と表示されているが、体感は39~40℃に近い。夕方まで暑さが続き非常に不快だ」と語る。また、雨による暑さの緩和は「何度も先送りされ、すでに2週間ほど遅れている」と指摘した。
一方、ブンタウへ海水浴に出かけた別の家族も、日中は外出できず、夕方以降のみ活動する状況となった。午前7時から強い日差しとなり、午前11時時点で気温が39℃に達したことから、予定を切り上げて帰宅したという。
各地で気温37度超、さらに上昇へ
ベトナム南部気象台によると、ベトナム東南部では広範囲で猛暑となり、タライで37.3℃、ビエンホアおよびチーアンで37℃を記録した。ホーチミン市でもソーサオ36.2℃、ニャーベ36℃、タンソンニャット35℃と高温が観測された。
西南部でも暑さは拡大し、チャウドック(アンザン省)で35.9℃、カントー市で35.8℃を記録している。
4月28日も猛暑は続き、ドンナイ省では36~38℃、ホーチミン市およびタイニン省では35~37℃、西南部では35~36℃が予想されている。ただし、4月29日以降は猛暑の範囲が縮小し、30日頃からは局地的な雷雨が発生する見込みである。
エルニーニョが影響、雨季は5月後半にずれ込み
世界気象機関によると、エルニーニョ現象は従来予測より早く再発する可能性があり、早ければ5月にも発生するとされる。専門家はこれが雨季の遅れの一因とみている。
気象専門家のレ・ティ・スアン・ラン氏は、「例年は4月中旬から断続的に南西風が吹き、季節の変わり目の雨が発生する。これが安定すると南西モンスーンとなり、雨季入りの合図となる」と説明する。
しかし今年は南西風が数日現れた後、再び東南風に戻っており、赤道低圧帯も不明瞭な状態が続いている。このため南西モンスーンの形成が遅れており、雨季入りは5月中旬から下旬になる見通しだという。
同氏はまた、「4月末から5月初旬にかけては猛暑が続く一方、局地的な雷雨や竜巻、ひょうのリスクもある」として注意を呼びかけている。
北部は連休中に好天も、局地的な雷雨に注意
南部とは対照的に、ベトナム北部および北中部では比較的過ごしやすい天候が続いている。弱い寒気の南下により気温は20~23度前後となり、山間部では20度を下回る地域もある。
4月30日~5月1日の連休期間中、北部では日中は晴れ、所によりにわか雨や雷雨となる見込みである。ただし、西北部や山岳地帯では局地的に35度を超える暑さとなる可能性がある。
一方、中部では日中は晴れて暑くなり、夕方から夜にかけてはにわか雨や雷雨が発生する見通しだ。
5月は北部・中部でも猛暑増加へ
5月20日頃まで、北部では弱い寒気の影響で断続的に雷雨が発生するものの、その勢力は徐々に弱まる見込みである。
その一方で、西側の低気圧の影響が強まり、北部および中部では例年より猛暑日が増えると予測されている。特に北西部および中部のタインホア省からフエにかけての地域で、強い暑さが集中する見込みである。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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