ベトナム国営石油・ガスグループ(Petrovietnam)傘下のPV Gasは、カナダおよび米国から輸入した液化天然ガス(LNG)と液化石油ガス(LPG)合わせて約12万トンを受け入れたと発表した。国内の電力需要や産業需要の増加に対応し、エネルギー供給の安定化を図る。
カナダからLNG約7万3,000トンが到着
6月7日、LNG運搬船「メタン・ミッキー・ハーパー号」が、カナダから輸送した約7万3,000トンのLNGを積載して、バリア・ブンタウ省のチーバイLNGターミナルに入港した。
PV Gasによると、今回の輸入は2026年に受け入れたLNG貨物の中でも大規模な案件の一つであり、ガス火力発電所向けのクリーン燃料供給に貢献するという。
さらに、6月17~18日にはオーストラリアから約1万5,000トンのLNGが到着する予定である。PV Gasは7月初旬に納入予定の追加LNG調達に向け、供給業者選定手続きを進めている。調達したLNGは、発電事業会社PV Power向けに供給される見込みである。
米国からLPG約4万5,000トンを輸入
一方、LPG運搬船「Clipper Wilma」もベトナムに入港し、米国から輸入された約4万5,000トンのLPGを荷揚げした。
PV Gasは、この輸入によって備蓄能力を強化し、家庭用・商業用・工業用の各分野におけるLPG供給の安定化を図るとしている。
同社によると、6~7月向けに確保済みのLPG輸入量は、低温LPGおよび加圧LPGを含め約14万トンに達する。国内生産分と合わせることで、国内需要および全国のPV Gasブランド販売網への供給を十分に確保できる見通しである。
エネルギー供給の多様化を推進
今回の輸入は、PV Gasが進めるエネルギー供給源の多様化戦略の一環である。
同社は近年、チーバイLNG基地や大規模LPG低温貯蔵施設など、エネルギーインフラ整備を進めてきた。これらの設備を活用し、輸入燃料の受け入れ能力を拡大している。
2026年上半期におけるLNG輸入量は累計約35万4,000トンに達しており、さらに今後数か月で14万トン超のLPG輸入が予定されている。PV Gasは、国内生産される天然ガスおよびLPGと合わせ、発電、産業活動、一般消費向けの需要を十分に満たせるとの見通しを示している。




















