ベトナムのレ・ミン・フン首相は6月16日から18日にかけてロシア・カザンで開催されるASEAN・ロシア関係35周年記念首脳会議に出席する予定である。
ベトナム政府は今回の会議について、ASEANとロシアの関係強化においてベトナムが果たす「橋渡し役」の重要性を示す機会になるとしている。
ASEANとロシアの信頼関係強化を重視
ベトナム外務省のダン・ホアン・ザン副大臣は会議に先立ち、今回の訪問がベトナムとロシアの包括的な戦略的パートナーシップを再確認する重要な機会になるとの見方を示した。
ベトナムは近年、ASEAN内で積極的な外交活動を展開しており、今回の会議参加も独立・自主、多角化・多様化を重視する外交方針の一環であるとしている。
また、ベトナムは2027~2030年にASEAN・ロシア関係の調整国を務める予定であり、今後の協力枠組み形成において重要な役割を担う見通しである。
貿易・投資分野で協力拡大を目指す
ベトナム政府は、ASEANとロシアの協力を政治対話にとどめず、経済分野へ拡大させることを重視している。
特に、
- 貿易
- 投資
- 物流
- サプライチェーン
- 企業間連携
などの分野で具体的な成果を追求する方針である。
ベトナムは2015年にユーラシア経済連合(EAEU)との自由貿易協定(FTA)を締結したASEAN初の国であり、その経験を域内協力に生かしたい考えだ。
地域情勢やエネルギー安全保障も議題に
会議では経済協力に加え、
- 地域の安全保障
- エネルギー安全保障
- サプライチェーン
- 国際情勢
などについても意見交換が行われる見込みである。
ベトナムは対話と国際法の尊重を重視し、ASEANとロシアの相互理解促進に貢献したいとしている。
ロシア大統領との会談も予定
会議期間中、フン首相はロシアのウラジミール・プーチン大統領との会談や、ロシア連邦を構成するタタールスタン共和国首脳との協議を行う予定である。
会談では、
- ベトナム・ロシア関係の発展
- 経済協力の拡大
- 既存合意の履行促進
- 新たな協力分野の開拓
などが協議される見通しだ。
ASEAN・ロシア関係35周年の節目
今回の首脳会議は、冷戦終結後で最も複雑な国際環境の中で開催される。
ベトナム政府は、ASEANとロシアの関係を見直し、
- 協力の成果評価
- 課題の整理
- 新たな協力分野の開拓
を進めるとともに、エネルギー分野を含む実務的な協力を拡大したい考えである。
また、会議では今後のASEAN・ロシア関係の方向性を示す共同文書の採択も予定されている。
ベトナムは今回の会議を通じて、ASEAN内での外交的存在感を高めるとともに、ロシアとの伝統的な友好関係をさらに発展させることを目指している。




















