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ホーチミン市、バンタイン運河整備で土地補償案を公開 最高2億5,700万VND/㎡、1,000世帯超が対象

2026年10月に改修工事が予定されているヴァンタイン運河の主要区間の概要
(C)THANH NIEN

ホーチミン市は、同市中心部を流れるバンタイン運河の改修・環境整備事業に伴い、土地収用の対象となる住民への補償・支援・再定住に関する案を公開した。補償額は、ディエンビエンフー通り沿いの住宅地で最高約2億5,700万VND/㎡となる。

今回の事業では1,021世帯が影響を受ける見込みで、うち692件が全面的な立ち退き、329件が一部収用の対象となる。大規模な都市再整備を進める一方、住民の移転や再定住をどのように進めるかが重要な課題となる。

ディエンビエンフー通りで最高2億5,700万VND/㎡

タンミータイ街区当局が公開した補償案によると、土地使用権の補償単価が最も高いのは、ディエンビエンフー通り沿いの都市住宅地である。

道路に面し、さらに路地にも面する土地について、補償算定の基準となる単価は1㎡当たり約2億5,700万VNDに設定されている。

次いで高いのが、同じディエンビエンフー通りの土地で、約2億4,950万VND/㎡。同じ道路沿いでも少し外れると約1億7,280万VND/㎡となる。

農地については、長期作物栽培地で最高約1,810万VND/㎡。一年生作物の農地では約980万~1,540万VND/㎡となっている。

ただし、これらはあくまで補償・支援額を算定するための土地使用権の単価である。実際に各世帯へ支払われる補償額は、土地面積、土地の種類、立地、所有・使用状況など個別の資料に基づいて決定される。

約23万7,300㎡を収用、1,021世帯が影響

今回のプロジェクトでは、約23万7,300㎡の土地を収用する計画で、そのうち住宅地は約7万5,000㎡に及ぶ。

影響を受ける世帯は1,021件。このうち329件は土地の一部収用、692件は全面収用となる見込みである。

全面収用の対象となるケースのうち、現時点では749件が再定住の対象として想定されている。

再定住用に391戸を確保

再定住のために用意される住宅は、現時点で合計391戸である。

内訳は、

  • ファン・チュー・チン通り4番地の再定住マンション:16戸
  • タンミータイ街区のD棟マンション:5戸
  • ファン・チュー・チン通り4番地の社会住宅:300戸
  • レ・クアン・ディン通り283番地のマンション:70戸

となっている。

条件を満たす住民は、再定住用住宅や社会住宅を選択できるほか、規定に基づいて金銭による支援を受け、自ら住居を確保することも可能である。

ただし、再定住対象が749件であるのに対して、専用の住宅・社会住宅として確保されているのは391戸であり、今後の具体的な調整が注目される。

総事業費8兆5,550億VND超の大規模整備

バンタイン運河整備事業の総投資額は約8兆5,550億VND超を見込む。

事業は大きく2つに分かれる。

第1事業は、運河の浚渫、環境改善、周辺インフラ整備で、投資額は約1兆7,450億VND。2026年10月には最初の建設工事パッケージを着工する予定である。

第2事業は、土地収用に伴う補償、支援、再定住、用地整理などで、約6兆8,120億VNDを見込む。

改修対象となる運河は全長約2.24km。主要水路が約1,965mで、ボーオアイン通りからニューロック・ティゲー運河までを結び、支流約275mも整備する。事業期間は2025~2030年を予定している。

都市環境改善と住民移転を両立できるか

バンタイン運河周辺では、都市化の進展に伴う環境問題やインフラ不足への対応が長年の課題となってきた。

今回の事業は、単なる運河の浚渫にとどまらず、周辺のインフラを含めて都市空間そのものを再整備する大規模プロジェクトである。

一方で、1,000世帯を超える住民が影響を受けることから、事業を円滑に進めるには、土地補償の透明性と再定住先の確保が重要となる。

特にホーチミン市では、都市インフラ整備や交通網の拡張に伴って土地収用が増えており、「公共事業を進めるための土地収用」と「既存住民の生活・資産をどう守るか」のバランスが大きな政策課題となっている。

今回公開された補償案は、その具体的な金額と対象世帯が明らかになった点でも注目される。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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