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【経済】外資系ファストフードは未だにベトナムで苦戦

(C)ZING NEWS

ベトナムには巨大なファストフードのマーケットが眠っている可能性があるが、KFC、ロッテリア、ジョリビーなどは依然として利益を上げるのに苦戦している。

ベトナムレポートの調査によると、F&B(食品および飲料)産業の年間成長率は約10%を超えており、他の経済セクターの一般的な成長率を上回っている。これは、この分野の成長可能性がまだ十分に残されており、国内外の投資家にとって非常に魅力的なマーケットであることを示している。

そのような美味しいマーケットであるはずが、KFC、ロッテリア、ジョリビーなどの大手外資系ファストフードは、ベトナムで長年にわたって苦戦している。

KFCは、1996年にベトナムのマーケットに参入してから利益をあげるまでに7年間を要した。その後もKFCの財務状況は不規則な状態が続き、なかなか安定しなかった。

2019年のKFCベトナムの財務諸表によると売上高は1兆4980億VNDで、2018年から約1%しか増加していない。これは、2017年と2018年に記録した18%と8%の成長率と比べると著しく低い数字だ。

2016年から2019年にかけてKFCベトナムの粗利率は13〜18%の低い範囲で変動した。しかし、販売管理費の削減により、2019年には、何とか780億VNDの税引き後利益を出すことが出来た。なお2017年と2018年の税引き後利益はそれぞれ880億VNDと940億VNDであった。

一方、ロッテリアベトナムの主要な課題は、施設賃料、設備投資、人件費、輸送費が高いことだ。2018年にロッテリアベトナムは、年間1兆ドン以上の売上を上げたが、累積赤字は4000億VNDに達している。

2015年と2016年でみるとロッテリアベトナムはそれぞれ1180億ドンと1350億ドンの損失を計上しており、事業を拡大するほど赤字が拡大しているように見える。2019年にロッテリアベトナムは、KFCベトナムより2000億VNDも高い1兆6830億VNDの売上があったにもかかわらず、最終的には220億VNDの赤字を計上した。

韓国のコリアタイムス紙の情報によると、2020年ロッテリアベトナムは、ロッテグループのレストラン事業部門であるLotte GRSの利益に対して全く貢献していない。

2020年に112億ウオン(2310億VND)の損失を計上したことで、ロッテリアベトナムの簿価は、2020年初めの268億ウォン(5530億VND)から2020年末には156億ウォン(3220億VND)にまで下落している。

ロッテリアだけでなく、ジョリビーも粗利率が高いにもかかわらず高額な販売管理費への支出によって利益が出せていない。ジョリビーベトナムは、より収益性の高いビジネスモデルへの転換を模索する必要に迫られている。

ジョリビーは資本金が4090億VNDしかないにもかかわらず2005年以来、ベトナムで累計630億VNDの損失を計上している。2019年のジョリビーベトナムの売上は1兆1189億VNDで粗利は6040億VNDだったが、最終的には100億VNDの赤字となった。

バーガーキングは、2012年にベトナムへ進出するにあたって4000万USDを投資し、2016年までに60店舗の出店を目指すとしていたが、現在のところ実際の店舗数は9店舗にとどまっている。またマクドナルドも2014年に進出した時点で2022年までに100店舗の出店を目指すとしていたが、現時点では、23店舗しか存在しない。

F&B業界の専門家によるとファストフードのチェーン店の拡大競争は、企業の売上と利益に多大な影響を与える。さらにこの専門家は、外国のファストフードチェーンがベトナムに参入する場合、路上の屋台とのし烈な競争にさらされることも、ファストフードが苦戦する理由だと指摘する。外国ではファストフードの価格は、レストランに比べて安いものとみられているが、ベトナムでは逆に屋台よりも高いものとしてみられるからだ。

出典:18/04/2021 ZING NEWS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作