ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

【社会】レッドゾーンとオレンジゾーンからのF0隔離戦略

(C)VNEXPRESS

ホーチミン市内の各区と県は、F0をコミュニティから切り離し早期に感染拡大を制御するために『レッドゾーン』と『オレンジゾーン』の全ての住人の検査を迅速に実施するとしている。

8月25日の朝、ビンタイン区17街区の5人の医療スタッフが防護服を身に着けCOVID-19検査キットを持参し、ディエンビエンフー通りの路地に入り、45世帯分の検査サンプルを採取した。この地域の医療スタッフが区内の『レッドゾーン』と『オレンジゾーン』の全住民を対象とした検査を始めてから既に3日が経過している。

医療スタッフは、地域の自治会と協力して検査の告知をおこない、住民が情報を記入する登録用紙を配布し、検査待機者を間隔をあけて整列させた。検査から10分後に陰性が確認された住民は帰宅することができる。陽性が疑われる場合は、一時的に自宅待機となり、地方自治体に結果が報告される。今回の45世帯100人を対象とした検査では、2件の陽性が確認された。陽性が確認された人に対しては、医療スタッフが検査サンプルを再度採取し、自宅待機期間中の治療薬が渡され、隔離管理リストに記載される。

検査チームのマイ・ティ・ゴック・ジエムさんは、「我々は直接検査サンプルを採取するだけでなく、住民の方々に自分で簡易検査を行い結果を記録する方法についても説明しています。」と話し、各自治会ごとに検査結果をまとめていると教えてくれた。8月25日の午後にこの検査チームは区内の他の3ヶ所でもサンプル採取をおこなった。多くの住民が協力してくれるが、様々な理由から一部の住民では検査サンプルの採取に時間がかかり、プロジェクトのスケジュールに支障をきたしている。

ビンタイン区保健センターの代表は、区内のレッドゾーンとオレンジゾーンの住人は合わせて7万人以上に上る見込みだと明かした。8月23日から各街区の20か所の医療ステーションで、昼夜を問わず検査サンプル採取を展開し、早期に対象地域の全住人の検査を完了させたい考えだ。各街区では、まずはレッドゾーンの検査を優先し、次にオレンジゾーンの検査を進めるとしている。

ゴーバップ区では、8月24日の朝から第5街区にある大型レストランの敷地を利用して近隣の1万人を対象に検査を実施している。この地域は、多くの感染者が出ておりレッドゾーンに分類されている。今回の検査でも検査開始から2時間で、20件以上の陽性が確認された。陽性が確認された人は、自宅隔離を実施し保健センターの連絡を待つように指示されている。

ゴーバップ区第5街区人民委員会のグエン・キエン・チュン副主席によると、この他にも約1万5000人が居住するレッドゾーンが存在する。第5街区では、ゴーバップ区の指示に従い、これらの地域の検査を3日間で完了させる予定だ。陽性が確認された人は、症状に応じて医療機関が隔離施設への移送または、自宅療養用の治療薬の配布を実施する。

チュン副主席は、感染が多い地域では個人ごとの検査を実施し、比較的感染者が少ない地域では、早期にF0をコミュニティから切り離すために、3世帯ごとのプール検査を実施していると説明した。第5街区では、保健機関と協力し昼夜を問わずサンプル採取を続け、各地域ごとに迅速かつ注意深く検査を実施するとしている。

「この地域では、検査を迅速に進めるために、学生ボランティアなどを動員して、検査に関する専門的なトレーニングを実施しています。」とチュン副主席は話す。チュン副主席によると第5街区には5万6000人以上が居住しており、そのうちの約65%が一時的な滞在者のため、検査サンプルの採取は非常に難しくなっている。

ホーチミン市の感染リスクの高い地域での検査サンプル採取は、首相からの社会隔離の強化期間中に市内全域で検査を迅速に進めるようにという指示により加速された。ホーチミン市人民委員会は、F0を追跡するために、8月23日から25日の3日間でレッドゾーンとオレンジゾーンの全ての住人の検査を実施したいとしている。

昨日の午後の記者会見でホーチミン市保健局のグエン・ホアイ・ナム副局長は、8月23日と24日の2日間でホーチミン市はレッドゾーンとオレンジゾーンの50万件の検査サンプルを採取したと発表した。各区や県の検査能力が向上し、住民が自分でサンプル採取をおこなえたおかげで、検査スピードが加速している。

市内全域での検査が完了した後で、保健局は、ホーチミン市感染防止指導委員会が今後の施策を検討するために、ホーチミン市の感染状況の新たなマップを作成する。ホーチミン市全域への広域検査の実施は、今回が2回目だ。以前、ホーチミン市では、6月26日から7月5日にかけて市内の全ての区と県とトゥードゥック市を対象に500万人以上の検査サンプルを採取したことがある。

ホーチミン市では、”誰もがその場にとどまる”という原則に基づく社会隔離の強化の開始から3日間が経過した。この間の市内の交通量は、通常時と比べて90%減少した。昨日のホーチミン市の新規感染者数は5294人で、感染第4波の累計感染者数は19万166人となった。

出典:26/08/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作