ベトナム企業による電子商取引を活用した輸出が急成長している。Amazon上で年商100万USDを超えるベトナムの販売事業者数は2025年に前年比60%増加し、グローバル市場における競争力の向上が鮮明となった。
Amazonが電子商取引輸出会議を開催
Amazon Global Selling Vietnamは6月2日、「Ready for Takeoff – Global Growth(飛躍への準備、グローバル成長)」をテーマとする「電子商取引輸出会議2026」を開催した。
同社の東南アジア地域マネージングディレクターであるラリー・フー氏は、ベトナムがデジタル輸出への転換を推進する新たな段階に入ったと説明した。
世界の貿易がデジタル化へと移行する中、ベトナムは堅固な製造基盤とグローバルサプライチェーンにおける戦略的地位を有しており、電子商取引を通じた輸出拡大の好機を迎えているという。
販売商品の増加とブランド力向上が進展
Amazon Global Selling Vietnamによると、2025年にはベトナム販売事業者が出品する商品数が前年比約35%増加した。
また、ベトナム企業が販売する自社ブランド商品の売上高は40%以上増加した。
特に注目されるのは、Amazon上で年間売上100万USDを超えるベトナム販売事業者数が60%増加した点である。これはベトナム企業が世界市場で着実に競争力を高めていることを示している。
同社は今後の輸出成長について、生産量の拡大だけではなく、差別化された製品開発や国際的に信頼されるブランド構築、持続可能な競争力の確立が重要になるとの見方を示した。
近年では、多くのベトナム企業が従来の受託生産中心のビジネスモデルから脱却し、製品開発やブランド構築に取り組みながら、世界中の消費者へ直接販売する形へと転換を進めている。
電子商取引輸出がデジタル経済の新たな成長エンジンに
Amazon Global Selling Vietnamは、電子商取引を活用した輸出がベトナムのデジタル経済における新たな成長エンジンになりつつあると分析している。
同社は、ベトナムが東南アジア有数の電子商取引輸出拠点となるための優位性を備えていると評価した。
市場調査会社Access Partnershipが家具・ファッション分野の零細・中小企業300社を対象に実施した調査では、93%の企業が電子商取引輸出を将来の成長に不可欠な要素と回答した。
また96%の企業が、電子商取引によって国際市場での競争力が向上したと回答している。
Amazonは物流とAI支援を強化
Amazon Global Selling Vietnamは今後も販売事業者向け支援プログラムへの投資を継続する方針である。
具体的には、物流ネットワークの強化に加え、AIを活用した次世代販売ソリューション「Next-Gen Selling」の展開を進める。
このシステムでは、販売データや市場情報を統合した管理画面を通じて、販売事業者が未開拓市場の発見や海外顧客への効率的なアプローチを行えるよう支援する。
また、商品カテゴリー別の成長戦略として、ベトナムが強みを持つ木製家具とパーソナライズドギフト(V-Gifting)の分野に重点を置く方針も明らかにした。




















