中国系企業のTinfulong Vietnamが投資するPET樹脂チップ(PET Chip)・ポリエステル繊維工場が24日、ダナン市南部のTam Thang 2工業団地で完成し、第1期の操業を開始した。
総投資額は約1兆8,000億VND(約110億円)。ベトナム中部で進む産業集積の形成に加え、プラスチック原料や繊維、裾野産業を結ぶ生産ネットワークの拡大につながることが期待されている。
総投資額1兆8,000億VND、年産8万6,000トン
ダナン市人民委員会とTinfulong Vietnamは8月24日、Tam Thang 2工業団地でPET樹脂チップとポリエステル繊維を生産する工場の竣工式を開催した。
工場の敷地面積は約5万5,600平方メートル、総投資額は約1兆8,000億VNDである。設計上の生産能力は年間8万6,000トンとなっている。
プロジェクトは2段階で実施される。
第1期は2026年第1四半期に着工し、設備や人員など操業に必要な準備を進め、今回正式に稼働を開始した。
第2期は2027年第2四半期からの着工を予定しており、2028年第3四半期までの稼働開始を目指す。
プラスチック原料から繊維まで、産業集積を強化
今回の工場稼働は、ダナン南部における産業基盤の強化という意味でも注目される。
PET樹脂チップは、ペットボトルなどの容器やポリエステル繊維の原料として利用される素材である。ポリエステル繊維は衣料品や各種繊維製品など幅広い用途を持つ。
同工場の稼働により、プラスチック原料、ポリエステル繊維、関連する裾野産業を含む生産ネットワークの拡大が期待されている。
ダナン市は今回のプロジェクトについて、南部地域への投資誘致と工業化を進める上で重要な案件と位置付けている。
中国企業のベトナム投資、サプライチェーン再編を追い風に
竣工式でダナン市人民委員会のファン・タイ・ビン副主席は、今回の工場完成について、単一の製造プロジェクトが稼働しただけでなく、中国企業の投資家とベトナム、そしてダナンとの投資協力拡大を示す重要な節目だと述べた。
世界的にサプライチェーンの再編が進む中、中国企業がベトナム、ダナン、さらにチューライ経済開放区を生産拠点として選び、バリューチェーンとの連携を意識した製造プロジェクトを展開していることは、投資環境に対する信頼を示す動きだという。
ダナン市は、同社に対して単なる生産・販売にとどまらず、チューライ地域における「素材-繊維・アパレル-裾野産業」の産業チェーン形成に参加することを期待している。
国内調達率の向上とサプライヤーネットワーク形成へ
ダナン市は今後、Tinfulong Vietnamに対して生産規模の拡大だけでなく、技術水準の向上、国内調達率の引き上げ、ベトナム国内のサプライヤーやパートナーのネットワーク形成を求めている。
これは、単純に工場を誘致するだけではなく、外国企業の投資を周辺企業の成長や産業集積につなげることを目指すものである。
今回の工場を起点として、原材料、繊維、物流、設備、メンテナンスなど関連分野への投資が広がれば、ダナン市南部からチューライ地域にかけた製造業の集積がさらに進む可能性がある。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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