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生成AIサービス時代のリテラシー|便利さの裏で試される判断力IT回りはデンジャラス Vol.36

株式会社チロロネット 安藤社長

 ここ最近、生成AIサービスを使う人が増えましたが、問題も起きています。インターネット普及前、情報は主に書籍から得ていました。一般的に出版物は複数の人間が内容を確認しているため、嘘や間違いがほぼありません。

生成AIが導き出す「正解のような間違い」のリスク

 一方、生成AIはインターネット上にある情報を取捨選択しますので、個人のブログからフェイクサイトまでが情報源となり、回答がズレることがあります。とあるお客様からのお問合せです。

実例:AIの回答に固執し、噛み合わないトラブル解決の現場

「WordPressで稼動しているWebサイトを改修したら、403エラーという画面が表示されます。これはサーバーの問題ですので、私の通信を遮断していないか管理者に確認してください」

エラーコードが示す真実と、AIが読み飛ばした「文脈」

 ブラウザ上でエラーコードが表示されるなら、通信そのものはサーバーに到達しています。その旨を回答すると、「ファイアウォールで通信を遮断していないか確認してください」と返答。ファイアウォールでの通信遮断なら「接続できません」と表示されるので、プログラムや設定によるエラーと思われます。そのことを詳しく説明すると、「以上の経緯により、通信が遮断されているため、サーバー管理者に解除を依頼します」との返答。

情報リテラシーとは「最後は人間が判断する」こと

 多分、生成AIで調べているのでしょう。会話が堂々巡りで進んでいないことがおわかりと思います。対策が適切か否かは最後は人間が判断すべきでしょうし、それには状況や経緯を考慮する必要があります。AIが常に隣で人の一挙一動を把握していれば別かもしれませんが、目の前のことだけを聞くと、経緯が異なる似た事象が回答になり得るのです。

 情報リテラシーが試される時代に突入したようです。

著者紹介:安藤究真 Kyuma Ando
サーバー一筋23年。2000年に株式会社チロロネットを創業してレンタルサーバーサービスの提供を開始。2015年にチロロネットベトナムを設立。2018年からはベトナムでもサーバー・クラウドサービスを提供している。

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