ベトナム国家主席のインド訪問に高い期待 関係強化の節目に
インドの駐ベトナム大使ツェリン・W・シェルパ氏は、インドとベトナムの関係について「空に限界はない」と述べ、将来志向で長期的なパートナーシップであると強調した。
ベトナムのトー・ラム国家主席兼書記長は、インドのナレンドラ・モディ首相の招きにより、5月5日から7日にかけてインドを国賓訪問する予定である。
今回の訪問は、ベトナムとインドが両国関係を包括的な戦略的パートナーシップに格上げしてから10周年という節目の年に行われる。
「無限の可能性」 未来志向の関係
シェルパ大使は、両国関係を「ダイナミックで未来志向、長期的ビジョンを持つ関係」と位置付けた。
両国の友好関係は、
- 共通の価値観
- 相互信頼
- 相互尊重
に基づいて構築されてきたとし、「今こそこれらを具体的な成果に変える時期である」と強調した。
また、ベトナムとインドは数千年にわたる歴史的つながりを持つ文明国家同士であり、現在の関係はその延長線上にあると指摘した。
経済・人的交流が急拡大
近年、両国関係は多方面で拡大している。
- 2016年以降、首脳会談は25回以上実施
- 貿易額は過去10年で約2倍に拡大
- 直行便は週約90便に増加
人的往来も活発化しており、2025年には約90万人が両国間を行き来した。
こうした接続性の向上は、観光、ビジネス、投資の拡大における重要な推進力となっている。
新たな協力分野へ AI・量子・デジタル
シェルパ大使は、現在約160億USD規模の二国間貿易について「さらなる拡大余地がある」と指摘した。
今後の重点分野として以下を挙げた:
- 情報通信技術(ICT)
- イノベーション・科学技術
- サイバーセキュリティ
- 人工知能(AI)
- 量子技術
- 医薬品
- 自動車・物流
両国は人口構造や起業志向といった共通の強みを持ち、これを経済協力に結び付ける余地は大きいと強調した。
インドの対外戦略における重要パートナー
ベトナムは、インドの「アクト・イースト政策」およびインド太平洋戦略において重要な位置を占める。
また、ASEANにおける中核パートナーとしても位置付けられており、地域の平和・安定・繁栄という共通目標を共有している。
シェルパ大使は「インドは今後もベトナムと緊密に連携し、未来志向のパートナーシップを深化させていく」と述べた。



















