ベトナムのファン・バン・ザン副首相兼国防相は13日、日本の防衛省で小泉進次郎防衛相と会談し、両国の防衛協力を一層強化していくことで一致した。会談では、人材育成や科学技術分野での連携拡大に加え、南シナ海情勢や地域の安全保障についても意見交換が行われた。
日本側が公式歓迎式典を開催
ファン・バン・ザン国防相は日本を公式訪問し、防衛省で小泉防衛相の歓迎を受けた。
会談では、国際情勢や地域情勢をはじめ、双方が関心を持つ課題について幅広く協議した。
ザン国防相は、ベトナムが独立・自主、平和、友好、協力、発展を基本とする外交方針を堅持し、多角的・多様化した対外関係を推進していると説明した。
また、いずれの国とも友好関係を築く姿勢を維持するとともに、軍事同盟に参加しないなどを柱とする「4つのノー」防衛政策を引き続き堅持する考えを改めて示した。
南シナ海問題は国際法に基づく平和的解決を主張
南シナ海問題についてベトナム側は、国際法、とりわけ1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)に基づく平和的な紛争解決を一貫して支持する立場を表明した。
また、「南シナ海における関係国の行動宣言(DOC)」の着実な履行と、実効性のある「南シナ海行動規範(COC)」の早期締結に期待を示した。
防衛人材の育成で協力拡大へ
ザン国防相は、日本政府が戦争被害の克服支援を継続していることに謝意を表するとともに、日本が毎年実施しているベトナム国防省職員向けの防衛分野奨学金制度を高く評価した。
その上で、
- 奨学金制度の継続・拡充
- 科学技術・工学分野の学部・大学院教育の受け入れ拡大
- 防衛人材の育成強化
を日本側に要請した。
一方、ベトナム側も、日本の防衛関係者を対象とした国際防衛コースやベトナム語研修などへの受け入れを進める考えを示した。
包括的な戦略的パートナーシップに見合う協力へ
小泉防衛相は、2026年5月に高市早苗首相がベトナムを公式訪問した際、両国が「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」に関するビジョンを発表したことに言及し、一連の首脳・閣僚往来が日越関係の発展を示すものだと評価した。
また、ザン国防相の提案に賛同し、日本防衛省としてベトナム国防省と連携し、これまで合意した協力事項を着実に実施していく考えを表明した。
両国は、防衛分野での協力を通じて、「アジアおよび世界の平和と繁栄のための包括的戦略パートナーシップ」にふさわしい関係をさらに発展させていくことを確認した。



















