ミャンマーのミン・アウン・フライン大統領と夫人が、9月4~6日にベトナムを公式訪問する。ベトナム外務省が発表したもので、ベトナムのトー・ラム書記長兼国家主席夫妻の招待によるものである。
今回の訪問に先立ち、両国はインフラ、農業、物流、デジタル化など幅広い分野で協力の具体化を進めている。特にベトナム企業によるミャンマーでの事業拡大を後押しする環境整備が焦点となっている。
ミン・アウン・フライン大統領が9月4~6日に訪越
ベトナム外務省によると、ミン・アウン・フライン大統領と夫人は9月4日から6日までベトナムを公式訪問する。
ミン・アウン・フライン氏は2026年4月にミャンマー大統領に就任しており、今回の訪越は大統領就任後初めてのベトナム訪問となる。
ベトナムとミャンマーは1975年5月28日に外交関係を樹立しており、今回の首脳訪問も両国関係をさらに進展させる機会となる。
訪問直前に両国の協力分野を確認
今回の訪問に先立つ8月26日、ベトナムのレ・ホアイ・チュン外相はミャンマーの首都ネピドーを訪問し、ミン・アウン・フライン大統領と会談した。
この訪問では、ベトナム・ミャンマー二国間協力合同委員会の第10回会合も開催され、今後の協力分野について協議が行われた。
両国は、各国の発展需要や優先課題に沿って、インフラ、情報技術、消費財生産、農業、デジタル化などを重点分野として協力を進める方針を確認した。
ベトナム企業のミャンマー進出を後押し
ベトナム側は、両国間の実務的な協力メカニズムを活性化し、企業が事業を展開しやすい環境を整えるよう求めている。
特にミャンマー側に対しては、ベトナム企業が現地で投資を拡大できるよう、制度や政策面での支援を進めるよう要請した。
これに対しミン・アウン・フライン大統領は、ミャンマーで活動するベトナム企業への支援を継続する考えを表明した。
対象分野として、通信、教育・訓練、農業、食品加工、物流、デジタル化、科学技術などが挙げられている。
デジタル分野では共同プログラムを検討
両国はデジタル分野での協力強化も検討している。
レ・ホアイ・チュン外相は、ベトナム・ミャンマー間の「デジタル変革プログラム」の設立を提案した。
まず具体的なプロジェクトをいくつか選定して試験的に実施し、その成果を評価したうえで、成功したモデルを他の分野へ拡大する構想である。
ミャンマーにおけるデジタル化の進展と、ベトナム企業が持つIT・デジタル分野の技術やノウハウを組み合わせることで、両国の経済協力を新たな段階へ進める狙いがある。
ベトナムとの経済関係強化に期待
ミン・アウン・フライン大統領は、近年のベトナムの発展を高く評価するとともに、ミャンマーの発展やASEAN、地域・国際的な場においてベトナムが一貫してミャンマーを支持してきたことに謝意を示した。
一方、ベトナム側もミャンマー政府による安定、和解、対話、経済発展、安全確保、国民生活の改善に向けた取り組みを支持している。
今回の首脳訪問では、こうした政治面での関係に加え、企業間の投資・ビジネス協力をどこまで具体化できるかが重要なポイントとなる。
特に通信、農業、食品加工、物流、デジタル化、科学技術などは、ベトナム企業にとってもミャンマー市場との接点が大きい分野である。
両国は今回の訪問を機に、政府間の合意だけでなく、企業が実際に投資・事業を進められる環境づくりを進めることで、経済関係のさらなる深化を目指す。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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