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【医療】ホーチミン市でオミクロン株の新たな変異株を確認

(C) VNEXPRESS

ホーチミン市保健局は、13人の新型コロナ感染者からサンプルを採取してゲノム解析をおこなったところ、11のサンプルからXBB1.9.1、XBB.1.16とXBB.1.16.1の3つのオミクロン株の新たな変異株を確認したと発表した。

ホーチミン市保健局の担当者は、上記のサンプルは4月8日から14日にかけて疾病予防管理センター(CDC)で採取されたものだと説明している。残りの2つのサンプルは4月上旬にホーチミン市で既に確認されていたXBB.1.5 だった。

ホーチミン市でこれら3つの変異株が確認されたのは今回が初めてのことだ。このうちXBB1.16.1は先週ハノイでも確認されていたが、XBB.1.16とXBB.1.16.1がベトナムで確認されたのは今回が初めてのことだ。

これらの新たな変異株はWHOによって注目すべき変異株(VOI)または、追跡が必要な変異株(VUMs)に分類されている。このうちXBB.1.5は既に95ヶ国で確認されている。XBB.1.16は、これまで20カ国以上で確認されており、インドで感染者が急増する原因にもなっている。

ホーチミン市保健局は、世界中で感染を拡大させているオミクロン株の新たな変異株が複数同時に発見されたことで、ここ数日ホーチミン市をはじめ国内で感染者が急増していることの理由が説明できると考えている。

現時点ではこれらの新たな変異株の重症化率が高いという報告は、どこの国からも出ていない。しかし、保健局は新規感染者数の増加に伴い、入院患者数が増加することを懸念している。現在、新型コロナ感染によって入院しているのは殆ど全てが感染リスクの高いグループ(高齢者、基礎疾患のある人、免疫不全の患者)に属する人で、その中にはワクチンを十分な回数接種していない人もいる。

保健局は、当局と協力して感染リスクの高い人を保護するためのプロジェクトを再開させ、2K(マスクと殺菌)を維持し、新型コロナ感染予防のためにワクチンを接種するよう市民に呼び掛けている。このプロジェクトは、感染リスクの高いグループに属する市民へのワクチンのブースター接種、感染の早期発見、隔離と抗ウイルス薬による迅速な治療を実施するため対象者のリストを作成することを目的としている。

ホーチミン市の新規感染者数は4月中旬から急激に増加している。4月22日にホーチミン市では193人の新規感染者が確認され、このうち39人が入院した。また、その前日には185人の新規感染者が確認され、そのうち50人が入院している。4月18日には47人の新規感染者のうち27人が入院し、そのうち24人は酸素吸入器が必要となっている。入院した患者は全て感染リスクの高いグループに属している。

保健局は、集団免疫獲得率が2022年9月時点の99%から現在は94%まで低下しており、オミクロン株の新たな変異株が出現しているため、国内でパンデミックが再発する可能性があるとしている。

ベトナム国内で新規感染者数が再び増加しているが、重症化率は2%弱で、半数以上の人は無症状で、残りの多くの人も軽症で自宅療養となっている。専門家は、新型コロナの症状が日増しにインフルエンザに似てきており、正確に診断するためには検査をおこなう必要があるとしている。XBB.1.16については、これまでの変異株とは違い目の痒みや結膜炎といった症状が出ることがある。現在、多くの研究者がこの変異株の毒性を評価するための研究をおこなっている。

オミクロン株は16か月前に世界に出現し、現在は殆どの国で主流となっている。オミクロン株は継続的に変異しており、これまでに研究者によって500種類以上の変異株が確認されている。これらの変異株すべてに共通するのは感染力は強いことだが、重症化率が上昇しているという明確な根拠は確認されていない。

出典:23/04/2022 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作