COVID-19のワクチン開発が世界中で期待されているなか、ベトナムの保健省は12月10日からベトナム製ワクチンの臨床試験を開始すると発表した。
今回、臨床試験をおこなうのはNanogen社によって開発されたワクチンで、既に動物実験は完了しており、国内と海外の2つの権威ある専門機関によって、人体への臨床試験の実施基準を満たしていることが確認されている。
今回の臨床試験では、健康なボランティア20名が選ばれ、12月10日にその中の何名かにまずワクチンを接種し、その後24時間から48時間をかけて、残りの人にもワクチンを摂取していく。
今回の少人数への臨床試験から3ヶ月後には、より大規模に400人のボランティアを対象として臨床試験が実施される見込みだ。
ベトナムでは、今回臨床試験を実施するNanogenを含めて4つの企業が、COVID-19ワクチンの研究開発を進めており、残り3社のうち2社が動物による安全性確認試験段階にまで進んでいる。
現在、世界中では約200社の企業がCOVID-19ワクチンの開発を進めており、このうちイギリス、ドイツ、アメリカは、完成したワクチンをまず国内向けに供給するとしている。ベトナム製ワクチンに関してワクチン開発の責任者は、うまくいけば、2021年末までにベトナムのCOVID-19ワクチンの研究段階が終了し、生産に入れると話す。
予定通りにワクチンが完成すれば、ベトナムのワクチン製造の歴史で、最も早く研究開発されたワクチンになるとみられている。
出典: 05/12/2020 – BAO TUOI TRE
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