5月13日の朝、ハノイ市ハドン区の3階建ての住宅で火災が発生し、祖母と孫の合わせて4人が死亡し、救出に向かった家主の男性が負傷した。
5月13日の7時45分ごろ、ハノイ市内の住宅で1階からでた火が3階建て住宅全体に燃え広がった。当時家の中には祖母と3人の孫がおり、オーナー夫妻は不在だった。
1階のシャッターから煙が出ているのに気付いた付近の住民がドアをこじ開けて小型消火器を使って火を消そうとした。そのとき、朝食を買うために外に出ていたこの家のグエン・クアン・ミンさん（43歳）が戻ってきて、母親と子供達を救出しようとしたが、火の勢いが強すぎたため、中に入ることができなかった。
この家はチューブハウスの形状をしており1階正面ドアから外に出るか、トタン屋根に登れば隣の家に逃げることも出来た。しかし、火元の1階は火の勢いが非常に強く、2階と3階のバルコニーは防犯のために鉄柵で囲われていた。
7時50分ごろに消防車4台と十数人の消防隊員が現場に到着した。現場前の道路は道幅が3mしかなく消防車が入れないため、50～100mほど離れた場所から放水活動がおこなわれた。
このとき、2階と3階のバルコニー部分からも赤い火柱が上がっており、煙の高さは数十メートルに達していた。消防隊の消火活動によって8時15分ごろにようやく火は消し止められた。
9時ごろに家の中から、祖母と4歳、8歳、10歳の3人の子供の遺体が運び出され、現場から約800m離れたハドン総合病院に搬送された。
救出に向かおうとした際に手に火傷を負ったミンさんは103軍事病院で手当てを受けた。ミンさんの妻はこの病院で当直の仕事をしていたが火事のことを聞いて家まで戻り、燃え盛る家を見てその場に倒れた。
火元となった1階ではバイクと家具が燃えており、警察が火事の原因を調査している。
前日の5月12日には、ハイフォン市のバーで火災が発生し、女性従業員3人が死亡していた。
出典：13/05/2023 VNEXPRESS
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