経済・法科大学の研究によれば、2024年のホーチミン市の経済状況は第2四半期までは困難が続くものの2023年よりは高い成長になる見込みだ。
これはホーチミン市国家大学付属経済・法科大学の研究チームが最近発表したホーチミン市第4四半期マクロ経済報告書に記載されていた内容だ。
ホーチミン市はベトナム経済の原動力と考えられている。ホーチミン市は2024年の経済成長率目標を2023年の目標と同じ7.5~8.0％に設定した。しかし、様々なデータを分析した専門家は、ホーチミン市の経済成長は少なくとも上半期までは停滞し、回復は下半期以降になると予測している。
「ホーチミン市の経済は、その地理的な位置と役割の重要性により金融政策の調整に非常に敏感だ」と研究グループは述べている。この研究グループによれば、VND金利の調整は、国内経済に直接的な影響を及ぼす。一方、USDと人民元の対VNDレートの変動は、FDI企業を中心とした輸出入活動に直接影響を与える。
報告書は、経済回復支援の期限が来た際にホーチミン市の経済は前例のない自然淘汰を経験する可能性があると指摘している。そのため、この研究グループは、ホーチミン市政府が金利や為替の調整を予測し、速やかに対応すべきだと提言している。
中期的には、ホーチミン市は、国会の特別政策メカニズムの試行に関する決議98号から経済成長原動力であるホーチミン市が享受できる特別措置を活用するためにビンズン省、タイニン省と協力して3地域の複合経済地域を形成するべきだ。それによって、ホーチミン市は戦略的テクノロジーと独創的なベンチャービジネスという2つの新たな成長を促す分野に注力することが可能になる。タイニン省は電力、水、農産物、炭素クレジットなどの資源を提供する重要な役割を担う。ビンズン省は、輸出に関連する産業が急速に拡大しており、タイニン省、ホーチミン市と密接に連携することで更なる発展が期待できる。
統計総局のデータによれば、2020年にホーチミン市の経済成長はベトナム全体の22%近くに貢献した。しかし、その後2年間でこの数字は、15.5％、15.6%に低下している。
2023年のホーチミン市の域内総生産（GRDP）は、約1620兆VNDで2022年から5.8%以上成長したが、経済成長目標は1.7~2ポイント下回った。
ホーチミン市の鉱工業生産指数は2022年から4.3%増加した。製造業分野は全国平均よりも高い成長を記録したが、昨年のホーチミン市の実績からは減速している。
2023年は、販売サービス業が約6.8%と最も大きな伸びを示した。このうち小売業と消費サービスが9.6%も増加している。農林水産業と製造・建設業は、それぞれ1.53%と4.42％の伸び率だった。
観光収入は2019年よりも25%も高い160兆VNDとなった。旅行業だけでも2022年を約1兆VNDも上回る記録的な収入となった。
出典：02/01/2024 VNEXPRESS提供
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