ホーチミン市とトゥーザウモットを結ぶ33.2kmの都市鉄道計画
ホーチミン市都市計画・建築局は、ホーチミン市とトゥーザウモット市を結ぶ都市鉄道2号線について、路線および駅などの施設配置案をホーチミン市人民委員会に提出した。
都市鉄道管理委員会の取りまとめによると、同事業は国家重要プロジェクトかつ特別級の事業に分類され、今回の調査対象区間は約33.2kmとなる。
内訳は、高架区間17.7km、地下区間15.5kmである。
全24駅、既存・計画中のメトロとも接続
計画路線は、ビンズン街区に設けるC0駅を起点とする。
C0駅は、現在の都市鉄道1号線のS5駅と接続する計画である。
その後、路線はホーチミン市中心部へ向かい、ベンタイン街区のタオダン公園周辺に設置するC23駅を終点とする。
C23駅では、ベンタイン-タムルオン間を結ぶメトロ2号線、およびタオダン-アンハー間を結ぶ都市鉄道3号線との接続が計画されている。
全線には24駅を設置し、このうち11駅が高架駅となる。
複数の都市鉄道路線と接続することで、郊外とホーチミン市中心部を結ぶ公共交通ネットワークの一部を形成することが期待されている。
26.8ヘクタールの車両基地も整備
路線整備に合わせ、ヒエップビンフック車両基地も整備する計画である。
車両基地の面積は約26.8ヘクタールで、タムビン街区とヒエップビン街区にまたがる。
車両の整備や夜間の留置などに使用する施設となる。
路線決定後、沿線の都市計画を見直し
都市計画・建築局は、事業の実現性と都市計画との整合性を確保するため、ホーチミン市人民委員会に対して今回の路線案を承認するよう提案している。
承認後は、関係部局や地方政府に対し、沿線の1/2,000スケールの分区計画や詳細計画について、速やかに見直し、更新するよう求める方針である。
これは、都市鉄道建設だけでなく、駅周辺の土地利用や都市開発を路線計画と連動させるためである。
駅周辺ではTOD型の都市開発を想定
この路線では、駅を中心としたTOD(公共交通指向型開発)も計画されている。
駅から徒歩でアクセスできる範囲に、商業施設、サービス施設、オフィス、教育・医療施設、公共空間などを集約し、公共交通を中心とした都市形成を進める構想である。
都市鉄道管理委員会によると、メトロが開業すれば、近代的で安全性が高く、大量輸送が可能な公共交通手段が新たに加わることになる。
これにより、市民の通勤・通学や都市サービスへのアクセスが改善されることが期待されている。
また、駅周辺のTOD開発によって投資を呼び込み、新たな雇用やビジネス機会を生み出すとともに、駅周辺の土地や不動産の価値を高める効果も期待されている。
メトロ整備を都市開発につなげられるか
今回の計画は、単にトゥーザウモットとホーチミン市中心部を結ぶ鉄道を整備するだけではなく、メトロを軸に沿線の都市開発そのものを変えていく構想でもある。
特に複数のメトロ路線との接続と駅周辺のTOD開発が実現すれば、これまで自動車やバイクへの依存度が高かった都市圏の移動構造にも変化をもたらす可能性がある。
今後は路線案の承認に加え、沿線の都市計画の調整や用地確保、建設に向けた具体的な事業化をどのように進めていくかが焦点となる。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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