ハジャン省いっぱいのブース
公園の中央スペースには旅行会社が集まり、お客を呼び込みながらブース内でツアーの説明と販売をしていた。ここで何社かに話を聞いた。
SACO TOURは主にハジャン省への観光をアピール。少数民族の衣装で接客し、地元の茶や菓子も販売するなど、雰囲気作りに気を配っているのが伝わる。
「主に5つ星クラスの高級ツアーをアピールしています。100万VND以下の超衝撃的な価格もありますよ。低価格であっても旅行内容には自信があります」
フェア終了直後に連絡すると、全部でおよそ150のグループツアーが売れて、各グループには約30~80人の参加者がいるという。一番の売れ筋はダナンツアーとフーコック島ツアーだそうだ。
来場したのはグループで旅行したい若者、夏の旅行を控えた子ども連れの家族、従業員の休暇旅行を考える企業、高齢者など様々で、特に幼い子供と高齢者が目立っていたそうだ。
「約30人のお客様は家族や友人でのグループ旅行、企業のプライベートツアーを予約して、観光フェア終了直後に出発しました。一般的なツアーでなく、他の目的地も体験したいお客様のために、独自のツアーも設計していました」
出展の目的はSACOブランドを宣伝して、多くの人にツアー商品を知ってもらうこと。会場販売でのみ割引となるツアーなどもあり、来場者を引き付けていた。
グリーンツアーでアピール
コーポレートカラーのグリーンでブースを強調していたのはDatVietTour。旅行会社は多くの来場者と対座するためにブースの奥行きが広く、代表的なツアーを壁に張り出していた。ここも同様で、Free & Easyなどの独自商品も強調していた。
旅行者の好みに合わせてツアーを作っているが、緑の色が表すように注力しているのは「グリーンツアー」。ポイ捨てをしない、プラスチックの使用制限などを顧客に伝えているという。スタッフがきびきびと働いていたのが印象的だった。
「4日間で4000人以上に来ていただき、ツアーチケットは1000枚以上が売れました。ツアーは約40種類ありましたが、一番人気はキエンザン省ナムズー島へのツアーです」
すべてのツアーで平均10%の割引、格安ツアーもあり、ツアー購入者へのラッキードローでは豪華ホテルのバウチャーが渡された。来場者で多かったのは30代半ば以降の家族連れだったそうだ。
ホーチミン市観光フェア2020終了後の報道によれば、期間中に9300件以上の取引が成立し、そのほとんどは北西部、北東部、中央部、メコンデルタ、東南部地域への旅行ツアーだったそうだ。総売上は約400億VND、来場者は4日間で約20万人となり、大成功のうちに終了した。