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マーケッターの 独り言Vol.15
最近流行、ベトナムのペット事情
世帯当たり2匹以上は日本の倍

 インテージベトナムの最新自主調査2019年7月(ホーチミン市・ハノイ・ダナン・カントー 25~55歳:計201サンプル)にて、ベトナムのペット市場動向を確認した。

 ペット保有率は23%。一番人気のペットは犬(19%)。次いで猫(15%)、金魚(10%)、鳥(7%)と続く。世帯当たりのペット数は犬と猫とも1匹が60%でトップではあるが、2匹以上も40%と高い。日本の調査では2匹以上は23%との調査結果であるので、倍近い。

 ここのベトナム人の深層心理としては、「仲間がいないとかわいそう」や「他人に対する見栄え」な部分があると感じる。意外と、「引っ越すのでこの犬買ってくれないか?」という場面も多いからだ。日本人のペットに対するイメージとは違う。

 また、猫においては、元々ベトナムはあまり飼うのを好まれていなかったが、都心ではマンション住まいの富裕層が増えたことで、手間のかからない猫の比率も上がってきたと思われる。今後は、共働きで多忙なベトナム人が増えるにつれて、手間のかかる犬(散歩など)から、猫ブームの可能性も十分に考えられる。

 ベットへの商品消費においては、ペットフードの購入率が61%とトップ。次いでペット用衣服が55%と続く。ペットへのエンターテインメント消費は、ペット用スパ・サロンが31%とトップ。次いで、トレーニングセンターへの教育に連れて行く割合が13%と続く。この領域のビジネスはまだこれからかもしれないが、ペットショップが増えている現状から想像すると、「シーズ」から「ニーズ」が増加している兆しが見えてきている。今後のビジネスチャンスが期待できる領域であろう。

根岸正実 Masami Negishi
INTAGE VN Managing Director。INTAGE Japanで海外調査担当後、INTAGE INDIAの支援に従事。その後INTAGE VNへ赴任して2015年11月から現職。講演や学会論文多数。MBA取得。レポートの詳細はWebサービスのSlideShareで「VIEVIEW」と検索。