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【社会】省合併後の新名称に関する議論

(C)VOV

ベトナム国内の省を合併するにあたり、新しい省の名称には様々な選択基準があり、既存の省の名称を残すのもその一つだ。

■ 省の合併計画と名称の継承方針

政府の党常任委員会は、行政再編によって省レベルの行政単位を約50%削減し、基礎行政単位(県、市、町、村など)を60~70%削減する計画を提案している。
ファン・ミン・チン首相は、合併後の省の名称について継続性を持たせる必要があると指摘しており、新たな省の名称は、歴史と伝統を継承し、簡潔で、未来への発展性がなければならない。

■ 省名の選定に関する専門家の意見

元国会議員のレー・ニュー・ティエン氏は、省の合併後の新たな名称は国民の重大な関心事であると指摘する。ティエン氏は、省の新たな名称に関して3つの案を提示した。
1つ目は、以前に合併、分離したことのある省では伝統的な名称を復活させるというものだ。これにより地域の伝統や歴史を尊重し、地域住民のアイデンティティを尊重することができるとティエン氏は話す。
2つ目は、全く新たな名称を名づけることだ。2つまたは3つの省が合併した場合、それぞれの省の名称の一部を組み合わせるのではなく、全く新しい名称を考案するというのだ。ただし、合併される地域の歴史、伝統、文化などを十分に考慮し、一定の基準に基づき慎重に決める必要があるとティエン氏は指摘する。
3つ目は合併する省の中で最も影響力があり中心となる省の名称を継続して使用するという方法だ。例えば、2008年にハータイ省、ヴィンフック省の一部、ホアビン省の一部がハノイ市に統合された際には、”ハノイ市”という名称がそのまま維持されている。
今後、ホーチミン市、ファイフォン市、ダナン市、カントー市などが周辺地域を統合した場合は、この方法を適用するのが妥当だとティエン氏は話す。

■ 国民の意見を尊重しつつケースバイケースで検討

ハイズン省選出の国会議員であるグエン・ティ・ヴィエット・ガー氏も合併後の新たな省の名称に対する国民の関心が非常に高いことを認めつつ、合併の目的は地域を消滅させるのではなく、発展を促すものだと強調した。

どの地域の住民も自分の地域の名称を残したいと考えるのは当然だが、合併後の省の名称は将来の発展に向けて様々な基準に基づいて決める必要があるとガー氏は指摘する。

ガー氏は、2つまたは3つの省を合併した場合、そのうち1つの省の名称を使用すれば、影響を受ける住民の数を1/3~1/2程度に抑えられる可能性があると指摘する。また、古い名称を復活させたり、まったく新しい名称を考案するのも選択肢としてはあり得るとガー氏は話す。

ガー氏は、省の新たな名称は機械的に決められる問題ではなく各地域の状況や伝統、文化を尊重し、民意を反映して慎重に決定すべきであると主張した。例え既存の省の名称が消滅したとしてもその地域の住民に不利益が発生することはなく、地域がバランスよく発展していくことが最も重要だとガー氏は述べている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。

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