旧正月中も輸出対応、企業が年初から本格稼働
2026年のテト(旧正月)休暇中にも、ベトナム企業は輸出契約の履行に向けた対応を続け、休暇明け直後から本格的に生産・出荷を加速させた。
大手農産物輸出企業インティメックス・グループのドー・ハー・ナム会長は、「新年初日に業務を開始することは、商取引が途切れなく続いていることを象徴するものだ」と述べた。同社はコーヒー、コメ、胡椒など主要農産品の供給を担い、2025年には数十億ドル規模の売上を計上した。
同氏は、輸出はすでに数百の国・地域に広がるサプライチェーンの一部であり、供給を途切れさせないことが最重要課題であると強調。今後は市場拡大とともに、ベトナム独自の付加価値ある製品開発が成長維持の鍵になるとした。
肥料・エビ産業も好調な滑り出し
南部肥料会社はテト期間中から操業を再開し、フィリピン向けにNPK肥料5,000トンを輸出した。2026年最初の2か月で累計輸出量は1万5,000トンに達している。
また、テト初日には対米国エビ輸出企業にとって朗報が届いた。米国商務省(DOC)は第19回行政レビュー(POR19)の最終結果を公表し、ベトナム産冷凍温水エビの反ダンピング税率を4.58%へ引き下げたのだ。
これにより、業界内に広がっていた不安感は後退。大手輸出企業FIMEXのホー・クオック・ルック会長は、「新年の営業開始に弾みがついた」と述べ、今後の契約交渉に前向きな姿勢を示した。
1月輸出額は430億USD、前年比30%増
2026年1月の輸出額は430億USD超と、前年同月比で約30%増加した。9品目が10億USD超を記録し、このうちコーヒーと水産品は初めて単月で10億USDを突破した。
水産業界は米国市場に加え、中国市場への浸透を加速している。2025年の対中国エビ輸出は12億3,000万USDと前年比61%増と大きく伸長した。
果実・野菜も急伸、EU市場拡大
果実・野菜分野も好調で、1月の輸出額は約6億USDと前年同期比60%増を記録した。
ベルリンで開催された国際見本市「Fruit Logistica 2026」に参加したベトナム果実・野菜協会(Vinafruit)によれば、EU向け輸出は2021年の1億5,500万USDから2025年には4億7,700万USDへ拡大。年平均成長率は40%を超える。
EUではパッションフルーツ、ピスタチオ、マンゴー、ココナツ、パイナップルなどの加工品需要が高まっており、高付加価値市場としての重要性が増している。
ドリアン、ココナツが次の柱に
2025年に初めて10億USD産業入りしたココナツも、2026年はさらなる拡大を目指す。生産地と加工工場の連携強化、有機基準への適合を進め、国際オーガニック原料市場への参入を図る。
また、主力品目であるドリアンは栽培面積拡大と収量増加により、輸出額が40億USDを超える可能性がある。中国との新たな輸出議定書締結も視野に入る。
年間輸出目標10億USD産業拡大へ
果実・野菜分野では、年間輸出額100億USD達成が現実的な目標として浮上している。アジアおよび欧州市場の拡大が、今後の成長ドライバーとなる見通しである。
2026年は、農水産物を中心とした主要輸出産業が年初から力強いスタートを切った年となった。国際市場環境の変動はあるものの、多角化と高付加価値化が進めば、さらなる輸出拡大が期待される。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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