中国、貿易・投資の両面でベトナムでの存在感を拡大
中国は、ベトナムにとって最大の貿易相手国であると同時に、主要な投資国としての地位を急速に高めている。両国間の経済関係は、相互利益を伴う形で拡大している。
国境貿易が活況、農産品輸出が牽引
4月中旬、フーギー国際国境ゲートでは貨物車両の往来が活発化し、貿易は活況を呈している。
ランソン省ドンダン経済区管理委員会によると、4月以降、毎日500台以上の輸出トラックが中国向けに通関しており、その多くは果物や農産品を運んでいる。
輸出入を合わせると、1日あたり約1,900台が通関しており、旧正月期には1日2,200台を超える過去最高水準を記録した。
「スマート国境」構想で物流効率化へ
両国は現在、通関の効率化を目指し「スマート国境」の構築を進めている。総投資額は約7兆9000億VND規模で、インフラ整備と試験運用の2段階で実施される。
ランソン省は中国・広西自治区との間で覚書締結やホットライン設置を完了し、すでに複数のインフラ計画を策定済みである。これは前例のない試みであり、今後の輸出入拡大の鍵を握るとされる。
中国市場、ベトナム農産品の成長エンジン
ベトナム青果協会のダン・フック・グエン事務局長は、中国市場の潜在力を強調する。
近年の政府間合意により、ドリアンの輸出解禁後、青果輸出額は倍増した。今後、冷凍ドリアンの輸出が認可されれば、さらに10億USD規模の増加が見込まれるという。
また、ブンタン(ザボン)の輸出が解禁されれば、青果輸出は年間100億USDに達する可能性があると予測している。
投資は「量から質へ」、ハイテク分野が拡大
投資面でも、中国からの資金は拡大している。
2025年、中国のベトナムへの投資額は約59.6億USDでシンガポールに次いで第2位となり、前年比33.4%増となった。電子機器、新エネルギー車、交通インフラ、物流分野などでハイテク案件が増加している。
また、鉄道接続や経済回廊整備、スマート国境の導入により、サプライチェーンの統合も進んでいる。
プロジェクト数では中国が首位
2026年第1四半期には、68の国・地域がベトナムに投資した。中国は、投資額ではシンガポール、韓国に次ぐ位置にあるが、新規プロジェクト数では中国が31.8%で首位、出資持分取得でも28.3%を占めている。
中国企業、AI・ロボットなど先端分野で進出意欲
4月初旬以降、両国の投資・貿易はさらに活発化している。
例えば:
- Sunwah Group:医療、幹細胞、データセンター、AI分野
- ZTE:ハイテク企業団の派遣を提案
- 中関村グループ:イノベーション連携
- Windey:クリーンエネルギー協力
などがベトナム企業との連携を模索している。
ベトナム企業も自動化・グリーン化で連携強化
ベトナム企業側も、中国技術への依存と活用を強めている。
Garco10グループの経営陣は、繊維業界において自動化・環境対応が戦略的課題であり、中国企業は技術供給面で強みを持つと指摘する。
また、製造工程の自動化(自動搬送車、ロボット縫製、スマート清掃など)により、人件費削減と資本効率向上が進んでいる。
展示会でも中国勢が圧倒的存在感
水産、食品、木工、機械などの国際展示会において、中国企業の出展数が圧倒的に多いことは両国間の投資・貿易の勢いを象徴している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN



















