無料化だけでは不十分、総合施策で利用拡大へ
ホーチミン市は、バス運賃の無料化を柱に、市民の公共交通利用を大幅に引き上げる方針を打ち出した。市建設局は4月21日、市人民委員会に対し、公共交通強化と個人車両抑制を組み合わせた包括的施策計画を報告した。
27の施策を段階的に実施
同計画では、2021〜2030年を対象に27の施策を3つのグループに分けて展開する。
- 公共交通強化(17施策)
- 個人車両の利用抑制(3施策)
- 支援施策(7施策)
公共交通では、路線網の再編やアクセス向上、サービス品質改善、運行管理の高度化などが柱となる。
中心部への乗り入れ課金も検討
個人車両の抑制策としては、
- 都心部への自動車流入課金
- 排出ガス規制区域(LEZ)の導入
- 二輪・三輪車の運行管理
などが検討されている。
「徒歩300〜500m圏」へネットワーク再設計
今後は、市議会承認後にバス運賃無料化を実施する予定である。
同時に路線網の再構築を進め、
- 小型バスによる住宅地への乗り入れ
- 水上バス、自転車、都市鉄道との接続
- 徒歩300〜500m圏でのアクセス確保
を目標とする。
また、旧バリア・ブンタウ省や旧ビンズン省方面との広域バスや、ロンタイン空港接続路線、夜間バスの拡充も計画されている。
利用促進へ割引・ポイント制度も導入
公共交通の利用を促すため、
- 駐車料金の減免
- 乗り継ぎ割引(バス・地下鉄・水上バス)
- ポイント付与や抽選キャンペーン
などのインセンティブ制度も導入される。
バス専用レーン整備へ
ホーチミン市はまた、主要幹線でのバス優先レーン導入を検討している。
対象にはグエンフーカイン通りやグエンタットタイン通りなどが含まれ、交差点や歩道沿いでの優先通行も視野に入る。
グリーン交通への転換も加速
ホーチミン市は交通の電動化・低炭素化も推進する。
中心部やカンザー地区、コンダオ特区では低排出ゾーン(LEZ)を導入し、基準を満たさない車両の流入制限を検討する。
「パーク&ライド」整備で乗り換え促進
バスターミナルや地下鉄駅周辺では駐車場整備を進め、自家用車から公共交通への乗り換え(パーク&ライド)を促す。
対象にはミエンドンバスターミナル、サイゴンバスターミナル、チョロンバスターミナルなど主要拠点が含まれる。
歩行・自転車環境も同時整備
さらに、
- 歩道改修
- 歩道橋・地下道整備
- 屋根付き通路の設置
- 公共自転車の拡充
- 自転車専用レーン整備
など、ラストワンマイル対策も強化される。
加えて、ドンコイ通りやレロイ通り、バクダン地区など中心部で歩行者空間の拡充も検討されている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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