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ベトナム、高速鉄道を「戦略技術」に追加 産業自立と新成長分野育成へ

ベトナムの南北高速鉄道イメージ図
(C)THANH NIEN

高速鉄道を戦略技術リストに追加

ベトナム政府は、高速鉄道技術を国家の「戦略技術」リストに新たに追加した。7月1日に施行される首相決定第21号(21/2026/QĐ-TTg)で明らかになった。

今回の新リストでは、2025年版の戦略技術リストと比べ、高速鉄道技術が新たに重点分野へ加えられた点が注目されている。

科学技術省によると、高速鉄道技術は高度技術法の基準を満たしており、新たな成長エンジンの創出や国家産業能力の形成、重要インフラ分野での自立性確保という国家方針にも合致すると説明している。

「輸送技術」ではなく巨大産業システム

政府は、高速鉄道を単なる交通技術ではなく、巨大な産業技術システムと位置づけている。

対象には、

  • 路線構造
  • レール
  • スラブ軌道(バラスト不要軌道)
  • 車両
  • 信号・制御
  • 電化設備
  • 通信
  • 運行管理

など幅広い分野が含まれる。

科学技術省は、高速鉄道技術を戦略技術に指定することで、国家プロジェクトと連動しながら、どの技術領域を段階的に国産化・自立化していくべきかを明確にできるとしている。

「完成品輸入だけで終わらせない」

今回の決定には、ベトナムが進める高速鉄道計画や鉄道インフラ近代化への強い意識が反映されている。

政府は、早い段階から技術力を蓄積しなければ、「完成品や設備の輸入だけ」に依存する構造から脱却できないと危機感を示している。

また、高速鉄道分野は、

  • 車両
  • 信号システム
  • 通信設備
  • レール
  • 枕木
  • スラブ軌道

など、多数の戦略製品を生み出す可能性があると分析している。

国家成長の新エンジンに

科学技術省は、高速鉄道を長期投資型の基盤技術と位置づけている。

高い技術水準と厳格な標準規格が必要になる一方、産業自立や新たな経済成長エンジン形成に大きな意味を持つという。

現時点でベトナムは高速鉄道関連技術を全面的には掌握しておらず、今後は実現可能な分野から段階的に技術蓄積を進める方針である。

AIや半導体も重点分野に

今回の決定では、高速鉄道以外にも複数の重点戦略技術分野が指定された。

デジタル技術分野では、

  • 人工知能(AI)
  • ビッグデータ
  • デジタルツイン
  • クラウドコンピューティング
  • エッジコンピューティング
  • IoT
  • ブロックチェーン

などが引き続き中核技術とされた。

さらに、

  • 6G移動通信
  • ロボット・自動化
  • バイオ・先端医療
  • 新素材・エネルギー
  • 半導体
  • サイバーセキュリティ
  • 量子技術
  • 海洋・地下技術
  • 航空宇宙技術

なども戦略技術分野として指定されている。

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