ホーチミン市商業協同組合連合(サイゴンコープ)は5月29日、新コンセプト店舗「コープフード・ニューコンセプト」を正式に発表した。ホーチミン市、ドンナイ省、カントー市の計5店舗で先行導入し、コープフードブランドの若返り戦略を本格化させる。
今回の刷新は店舗デザインの変更にとどまらず、都市部消費者のニーズに対応した新しい買い物体験の提供を目指すもので、スピード、利便性、視認性に加え、「グリーン」「健康」「柔軟性」を重視した消費トレンドへの対応を打ち出している。
都市型消費者向けに店舗空間を刷新
今回導入されたのは、
- コープフード・ハントゥエン店(ホーチミン市)
- コープフード・チンディンチョン店(ホーチミン市)
- コープフード・チョザンザン店(ホーチミン市)
- コープフード・トパーズツイン店(ドンナイ省)
- コープフード・レーホンホン店(カントー市)
の5店舗である。
サイゴンコープはこれらの店舗を実証店舗として選定し、「安全・便利・新鮮」の3つを中核価値として新モデルを展開する。
店舗内はオープンで現代的なレイアウトへ刷新され、商品カテゴリーを分かりやすく配置。通路の拡張や照明設備の改善、案内表示の強化によって、短時間で効率的に買い物ができる環境を整えた。
さらに、
- 商品情報を確認できるQRコード
- キャンペーン情報のデジタル表示
- レジ周辺の動線最適化
なども導入し、買い物体験の向上を図っている。
健康志向・グリーン消費に対応した商品構成
店舗刷新と並行して、商品構成も見直された。
従来から強みとしてきた生鮮食品に加え、
- 輸入果物
- 栄養食品
- 健康志向商品
- 環境配慮型商品
などの取り扱いを拡充した。
特に生鮮食品売り場では、木製トレーや専用照明を導入し、鮮度や品質をより直感的に伝えられるよう工夫している。
また、都市部で需要が高まる
- 時短調理食品
- 即食商品
- 日常利用向け簡便食品
の品揃えも強化した。
ベトナム製品比率90%超を維持
商品構成の刷新後も、コープフードは販売商品の90%以上をベトナム製品とする方針を維持する。
サイゴンコープは、国内メーカーやサプライヤーとの連携を重視し、高品質なベトナム製品を消費者へ届けるという方針を今後も継続するとしている。
開業記念キャンペーンと地域支援も実施
新店舗オープンに合わせ、サイゴンコープは地域貢献活動も実施した。
トゥードゥック地区およびタントイヒエップ地区の低所得世帯や生活困窮家庭に対し、計40セットの支援物資を寄贈した。
また、5月29日から31日までの3日間は、300,000VND以上の買い物客に対し、コープハッピーブランドの鶏卵1パックを進呈するキャンペーンを実施した。
さらに、12歳以下の子ども向け企画「リトルアップル隊」も展開され、家族連れの来店客にステッカーなどの記念品が配布された。
コンビニ市場の競争激化を見据えた戦略転換
ベトナムの食品小売市場では、
- WinMart+
- バックホアサイン
- サークルK
- GS25
- セブンイレブン
などによる競争が激化している。
こうした中、サイゴンコープは従来の「近所の食品店」という位置付けから一歩進み、利便性や買い物体験、健康志向を重視した次世代型店舗への転換を進めている。
今回の「コープフード・ニューコンセプト」は、その方向性を示す試金石として位置付けられており、今後の展開が注目される。



















