ベトナム・フーコック国際空港において、外国人入国者向けの電子事前申告システム(PAI)が導入され、初日の運用で約2,000人の旅客がスムーズな入国手続きを経験した。これにより、1便あたりの入国処理時間は30分未満へと大幅に短縮された。
電子事前申告システムを正式導入
フーコック空港国境警察によると、同システムは2026年6月1日より正式に運用が開始されたものである。
導入初日となる6月1日には、合計2,009人の入国者が確認され、そのうち1,976人が外国人であった。
新たに導入されたオンライン事前申告システム(PAI)により、外国人旅行者はスマートフォンを使ってパスポート情報や便名、滞在先などを入力し、QRコードを取得することで入国手続きを事前に完了できる仕組みとなっている。
スマートフォンで完結する入国手続き
外国人旅行者は事前に専用サイトへアクセスし、必要情報を入力することでQRコードを取得する。
空港到着後はこのQRコードを提示することで照合が迅速に行われ、従来よりも大幅にスムーズな入国審査が実現した。
初日の運用では、事前申告率は90%以上に達し、システムは安定して稼働したとされる。
利用者から高い評価
実際の利用者からも肯定的な声が上がっている。
マレーシアから訪れた乗客は「家族4人分の申告をスマートフォンで約15分で完了できた」と述べ、手続きの簡便さを評価した。
また韓国からの旅行者も「空港でのチェックイン時に案内され、搭乗前に申告を完了できた。非常に合理的で先端的プロセスである」とコメントしている。
事前申告率97%超、処理時間は30分未満へ
フーコック空港国境警察の責任者によると、一部航空便では事前申告率が97%を超えるなど、システムは高い定着率を示している。
また、空港側と航空会社の連携により、入国手続きの平均処理時間は1便あたり30分未満まで短縮され、混雑の緩和に大きく寄与している。
高齢者やデジタル操作に不慣れな旅行者に対しては、空港スタッフが現地で直接サポートを行う体制も整備されている。
ベトナムの出入国DXモデルとして展開へ
今回のPAI導入の成功は、今後のベトナム出入国管理のデジタル化拡大に向けた重要なモデルケースになるとみられている。
関係当局は、空港混雑の解消に加え、観光立国としての利便性向上および国際的なイメージ向上につながる取り組みとして、さらなる技術導入を進める方針である。




















