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ハノイ中心部のガソリン車規制案、再び承認見送り 低排出区域導入へ制度設計を継続検討

2026年7月から低排出区域(LEZ:Low Emission Zone)導入が予定されているハノイ市の道路
(C)THANH NIEN

ハノイ市、低排出区域計画の承認を再び延期

ハノイ市人民評議会は6月2日に開催した第3回会議において、環状1号線内への低排出区域(LEZ:Low Emission Zone)導入計画を承認せず継続審議とした。

ハノイ市人民評議会は、ハノイ市に対し、関連内容をさらに精査し、計画を完成させるよう求めた。

ハノイ市人民評議会のチャン・テー・クーン副議長によると、ハノイ市人民委員会は5月29日、低排出区域計画の承認を求める追加提案書を提出していた。

同提案には、クリーンエネルギー車両への転換支援や公共交通機関の利用促進、環境負荷の高い車両の抑制策も盛り込まれている。

6月中旬の会議で再審議へ

この計画は5月11日に開催された第2回会議でも審議が見送られていた。

当時は資料や情報が不十分と判断されたためである。

その後、市当局は内容を修正した追加案を提出した。

当初案では規制対象としていたガソリンバイクについて、修正版では「禁止」ではなく「利用自粛を推奨」に変更された。

一方で、低排出区域内において時間帯による通行禁止措置を受ける車両の種類は拡大された。

ホアンキエム区旧市街で試験導入を計画

今回提出された計画は従来案と同様、3段階で実施される予定である。

第1段階(2026年7月1日~12月31日)

試験導入地域はホアンキエム区中心部となる。

対象エリアは、

  • チャンティエン通り
  • ハンカイ通り
  • レタイトー通り
  • ハンダオ通り
  • ハンガン通り
  • ハンブーン通り
  • マーマイ通り
  • ハンバック通り
  • ハンマム通り
  • グエンフーフアン通り
  • リータイトー通り

に囲まれた区域である。

この区域では、金曜日・土曜日・日曜日の19時から24時まで、バイクや自動車を含む一般車両の通行を禁止する案が示されている。

旧市街全体への規制拡大も検討

第2区域は旧市街全体を対象とし、

  • チャンティ通り
  • フンフン通り
  • ハンダウ通り
  • チャンニャットズアット通り
  • チャンクアンカイ通り
  • チャンティエン通り
  • ハンカイ通り

に囲まれた範囲となる。

この区域では、

  • 緊急車両
  • 当局から許可を受けた車両

のみが自由に通行できる。

配車アプリを利用するバイクタクシーや配送バイクについては活動自粛が推奨される。

また、一般のガソリンバイク利用者についても、電動車などクリーンエネルギー車への転換が奨励される。

配達員やライドシェア運転手への影響を考慮

ハノイ市当局は、ガソリンバイクの全面禁止を見送った理由として、ライドシェア運転手や宅配ドライバーなどへの影響を挙げている。

これらの職業従事者は車両が直接的な収入源であり、規制による社会的影響を最も早く受ける層と判断された。

そのため、現段階では「制限」ではなく「自主的な削減促進」という形が採用された。

2029年までに環状1号線全域へ拡大構想

計画では段階的な拡大も想定されている。

第2段階(2027年)

ホアンキエム街区およびクアナム街区へ試験区域を拡大。

第3段階(2028~2029年)

環状1号線内の全域を低排出区域として運用する構想である。

現金補助案は撤回へ

当初、ハノイ市は環状1号線内の住民や市内の低所得世帯に対し、ガソリンバイクから電動バイクへの買い替え費用を現金で直接補助する案を検討していた。

しかし、この方針には賛否両論が寄せられた。

その結果、市当局は個人向け現金補助制度や車両転換時の手数料支援策を削除した。

支援対象を低所得層へ限定

現在の修正案では、

  • 貧困世帯
  • 準貧困世帯

を重点支援対象とする方針である。

また、

  • 低利融資
  • 車両購入向け融資支援
  • 公共交通機関利用促進

などを中心に制度設計が進められている。

必要予算は約1兆450億VNDと見積もられている。

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